2015年1月19日、中國(guó)経済に詳しい柯隆?富士通総研主席研究員は日本記者クラブで講演し、「習(xí)近平國(guó)家主席は構(gòu)造改革を推進(jìn)しているが、大手國(guó)営企業(yè)の問(wèn)題に手をつけられないでいる」と指摘。 中國(guó)の経済成長(zhǎng)率の実態(tài)は6％前後ではないかとの見方を明らかにした。発言要旨は次の通り。

【その他の寫真】

中國(guó)はトウ小平氏以來(lái)の改革開放路線が行き詰まり、腐敗が蔓延し、格差が拡大している。習(xí)近平國(guó)家主席は構(gòu)造改革を推進(jìn)しているが、大手國(guó)営企業(yè)の問(wèn)題に手をつけられないでいる。共産黨政権の持続性にかかわる問(wèn)題だ。

2015年の中國(guó)経済は高度成長(zhǎng)から中成長(zhǎng)の「新常態(tài)」への移行により減速する。それでも利下げや金融緩和などにより、7％程度の目標(biāo)を維持するだろう。私は中國(guó)で道路の交通量などを毎年定點(diǎn)観測(cè)しているが、明らかに減速している。実態(tài)は6％前後の成長(zhǎng)ではないか。李克強(qiáng)首相は投資から消費(fèi)への転換を推進(jìn)しているが、消費(fèi)は可処分所得によって左右される。

不動(dòng)産価格は年収の6倍程度が適正といわれるが、年収の20倍以上に跳ね上がり、既にバブルの狀態(tài)だ。ただ6割が居住用であることや利下げや金融緩和が進(jìn)んでいるため、バブル崩壊には至らない。

ひところ騒がれたシャドーバンキング（影の銀行）は、正規(guī)の銀行の影の部分であるが、中國(guó)では厳しい金融規(guī)制があり、銀行の利ザヤが大きいこともあって、金融危機(jī)には起きない。中國(guó)の外貨準(zhǔn)備は4兆ドル（約480兆円）に達(dá)している。（八牧浩行）

■筆者プロフィール：八牧浩行

1971年時(shí)事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長(zhǎng)、常務(wù)取締役編集局長(zhǎng)等を歴任。この間、財(cái)界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國(guó)、アフリカ、中東、アジア諸國(guó)を取材。英國(guó)?サッチャー首相、中國(guó)?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會(huì)見。東京都日中友好協(xié)會(huì)特任顧問(wèn)。時(shí)事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國(guó)危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國(guó)為替ハンドブック」など。趣味はマラソン（フルマラソン12回完走＝東京マラソン4回）、ヴァイオリン演奏。