2015年1月21日、中國(guó)中央テレビ（CCTV）のドキュメンタリー番組のディレクターを務(wù)める王沖霄（ワン?チョンシャオ）氏は、メディア業(yè)界人として、これまでずっと隣國(guó)である日本に注目し続けてきた。そして、自分なりの考えを持つようになった。中國(guó)網(wǎng)が伝えた。

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王沖霄氏は、「日本文化に対する理解は、水均益（シュイ?ジュンイー）氏と組んでCCTVの國(guó)際インタビュー番組を制作した10年前にさかのぼる」と語(yǔ)った。その際、王氏は中國(guó)のメディアが日本をどのように見ているのか、あるいはどのように日本のイメージを伝えているのかに気付き、ずっと矛盾と困惑を心に抱いてきた。この100年程、中國(guó)人の日本文化に対する見方は、社會(huì)全體の思想や社會(huì)の変遷に影響を受け続け、客観的視線や分析に欠けてきた。そのため、中國(guó)の人々の日本に対する認(rèn)識(shí)も終始揺れ動(dòng)いてきた。各方面の影響を受け続けてきた人々は、日本に対して常に冷靜な判斷ができずにいる。このため、中國(guó)人の目に映る日本のイメージは、非常に曖昧なものとなっている。

この10年間、王氏は日本に対して格別な興味を抱いてきた。この世界で中國(guó)にとってもうひとつ非常に重要な國(guó)があるとしたら、それは日本にほかならないからだ?！钢袊?guó)人が世界全體を認(rèn)識(shí)する際、どんな目的であろうと、またどのような狀況であろうと、日本は必ず我々の第1選択肢となる。どんな文化や文明も鏡像となる文明がある。例えば、キリスト教文明の鏡像はイスラム文明で、二つの文明は、互いを映しあっている」。

王氏には、日中両國(guó)の文明は相互に相手の姿を映しあっているように見える。日本は中國(guó)の一面を映す鏡であり、この鏡には中國(guó)の美しさのほかに、中國(guó)の醜さも映している。中國(guó)は、自身の醜さや恥ずかしい姿が映し出されているからといって、この鏡を割らなければならないのだろうか？その答えは、もちろんNOだ。

この鏡がいつできたのか？王氏は、この質(zhì)問の答えに、日中學(xué)者の知識(shí)が必要だと考えている。「客観的で誠(chéng)意に溢れた方法で日中両國(guó)の文化交流を展開し、この鏡を立ち上げるべきだ。鏡は決して壊してはいけない。一旦壊してしまったら、日本に対する影響はあまり大きくないかもしれないが、中國(guó)に対する弊害は計(jì)り知れない」と王氏。

NHKは、毎年社會(huì)問題を取り上げたドキュメンタリー番組を制作している。このドキュメンタリー番組に著目しても、中國(guó)の題材を扱ったものが半分以上を占めている。近年の不況を受けて、ドキュメンタリー番組の制作本數(shù)も減少しているが、この比率だけは変わっていない。一方、中國(guó)メディアが日本を報(bào)道する場(chǎng)合、その時(shí)の政局の影響を受けやすく、客観的な視點(diǎn)を持つことは非常に難しい。

二つの國(guó)が互いの姿を映し出す上で非常に重要な一點(diǎn)は、両國(guó)が対等に、あるいは客観的に先方を見ることができないのかと。日中戦爭(zhēng)（抗日戦爭(zhēng)）を研究する上で、歴史における數(shù)多くの殘酷な出來事を目にすることが避けられず、王氏もまた複雑な思いで日本という國(guó)を見ている。しかし、どんなに複雑な感情を持っているにせよ、日本に注目するべきだという一點(diǎn)は変わらない。それが対等な注目であったとしても。中國(guó)のメディアは、はたして50％のエネルギーを使って、日本を見ているのだろうか？現(xiàn)在、中國(guó)は遙か遠(yuǎn)い國(guó)の出來事を報(bào)道しているにも関わらず、身近な隣國(guó)に対しては軽視するか敵視している。

なぜ日本に注目するかについて、王氏は、「現(xiàn)在の世界はキリスト教文明が主導(dǎo)する現(xiàn)代化であり、その他の文明は現(xiàn)代化への転換の問題に直面している。あらゆる文明の中で、唯一順調(diào)に現(xiàn)代化を?qū)g現(xiàn)し、しかも成功させた國(guó)はおそらく日本だけだろう。ほかの文明は現(xiàn)代化に成功したとは言い難い。実際、中國(guó)を含め多くの國(guó)が泥沼の中で前に進(jìn)むのに非常に苦労している。泥沼がいったいどのぐらいの深さなのかさえわからない。そんな中、現(xiàn)代化に成功した隣國(guó)が、注目に値しないはずがない。どちらにしても、我々は日本という國(guó)を正視するべきだ。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/MZ?編集/武藤）