2015年1月23日、英國の権威ある軍事雑誌『ジェーンズ?ディフェンス?ウィークリー』（JDW）は先日、中國の海軍力が年內(nèi)に初めて日本を追い抜くと論じた。同記事は「中國は尖閣諸島以外に、南シナ海などの地域を中國の勢力範(fàn)囲と宣言し、海軍の戦力強(qiáng)化に拍車をかけている」とした。軍事専門家は中國中央テレビ（CCTV）のインタビューに「この記事は中國の海軍力を羅列式に示しており、大変非専門的だ。『中國海軍が日本を追い抜く』結(jié)論を?qū)Г訾鼓康膜?、中國への対応を口実に軍事費(fèi)増額を要求することに他ならない」と述べた。

【その他の寫真】

■海軍力の羅列式比較は非専門的

JDWの記事によると、中國海軍が兵員23萬5000人で、潛水艦56隻、軍艦970隻、戦闘機(jī)468機(jī)を保有するのに対して、自衛(wèi)隊(duì)は4萬5800人、潛水艦18隻、軍艦120隻、戦闘機(jī)339機(jī)に過ぎない。記事はまた「中國は原子力空母『遼寧』と核弾頭200個(gè)の潛水艦発射弾道ミサイル『巨浪-2』および米國も恐れさせる大陸間弾道ミサイル『東風(fēng)-41』を保有する」とした。

「JDWは専門誌だが、この論説は日中の海軍力を羅列式に比較しており、大変非専門的だ」。軍事専門家の尹卓（イン?ジュオ）氏は「まず、中國の弾道ミサイル原潛がすでに核弾頭200発を持っていると、どう導(dǎo)き出すことができるのか？また、中國は日本のような非核保有國に対しては、たとえ尖閣諸島で紛爭が起きても、米國が參戦して核攻撃を優(yōu)先させた場合を除いて核兵器を使用しない。（JDWの）こうした比較は靜態(tài)的（比較）に用いるだけならまだいいが、動態(tài)的戦闘においては、中國の核戦力を除外しなければならず、比較の基準(zhǔn)にはできない」と述べた。

中央黨校國際戦略研究所の高祖貴（ガオ?ズーグイ）副所長は「JDWは英國政府の聲を代表するものではないが、影響力が大きく、學(xué)術(shù)と娯楽の見解を代表している。今回同誌が導(dǎo)き出した『中國の海軍力は日本より強(qiáng)い』との結(jié)論は、以前の米議會経済安全保障委員會の結(jié)論とそっくりなうえ、一層明確にしている。違いはJDWが中國の経済的、軍事的潛在力および規(guī)模を現(xiàn)実のものと見なしたことだけだ。実は日本、米國、英國のこうした聲はいずれも中國を抑え込む意図があり、軍事費(fèi)増額を呼びかけるものに他ならない」と述べた。

尹氏は「日本の艦艇の情報(bào)化水準(zhǔn)は中國を遙かに上回るうえ、武器のシステム作戦能力も相當(dāng)強(qiáng)く、情報(bào)化技術(shù)水準(zhǔn)は米國と基本的に同世代に屬する。これは日本自身胸の內(nèi)ではよく分っていることだ。武器?裝備システムにおいて情報(bào)能力の役割は非常に肝要であり、JDWのこうした軍事力比較モデルは明らかに非科學(xué)的だ」と述べた。

■人數(shù)と規(guī)模は近代的海軍力の評価指標(biāo)ではとっくにない

JDWの記事はさらに「中國は今年、052C型駆逐艦と052D型など新型駆逐艦を増やす計(jì)畫だ。年末には、中國版イージス艦の戦力は日本の1．5倍に達(dá)する」と報(bào)じた。

尹氏によると、イージス艦は現(xiàn)代の大型水上艦を象徴する存在だ。イージス艦はコンピュータを中心とする兵器システムで、フェーズドアレイレーダーを搭載し、ミサイルを自動発射することができる。また、垂直発射のミサイルは360度全方向に発射できるうえ、各種ミサイルの同時(shí)発射もできる。これこそがイージス艦の近代化戦闘能力を示している?！钢袊?52Cと052D」はイージス艦タイプの軍艦で、數(shù)量は日本とほぼ同水準(zhǔn)だが、トン數(shù)はずっと小さい。日本のイージス艦のミサイル搭載量は中國海軍の同タイプの軍艦の2倍近くであり、艦艇數(shù)だけを見ても総合戦闘能力は比較できない。

尹氏によると、海軍の人數(shù)と規(guī)模は現(xiàn)代海軍力を評価する指標(biāo)ではとっくになく、軍艦の「平均トン數(shù)」や「1人當(dāng)たりトン數(shù)」を用いるべきだ?！钙骄去髷?shù)」によって、大型艦艇、中型艦艇、または小型艦艇のいずれが中心の艦隊(duì)なのかを判斷できる。中國海軍は中?小型艦艇が中心であり、艦艇數(shù)は多いものの、平均トン數(shù)は比較的小さい。一方、日本の艦艇は數(shù)は比較的少ないが、平均トン數(shù)はずっと大きく、米國はさらに大きくて、中國の數(shù)倍から10倍にも達(dá)する。また、海軍の規(guī)模は大きいが「1人當(dāng)たりトン數(shù)」が小さい場合、海軍の地上要員が比較的多く、効率が比較的低くて、近代化水準(zhǔn)の高い海軍ではないことを意味する。「1人當(dāng)たりトン數(shù)」が大きければ、各艦艇の乗員數(shù)は少ないが、艦艇の自動化水準(zhǔn)が高く、地上要員が少なく海上作戦要員が多いことになる。これらは海軍の構(gòu)造が合理的か否か、近代化されているか否かを直接示している。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/NA?編集/武藤）