2015年1月26日、中國紙?環(huán)球時報は、「日本は敵がいない國家のはず、中國を仮想敵國に想定するのは不可解」と題した記事を掲載した。以下はその概要。

【その他の寫真】

「イスラム國」とみられる組織が日本人2人の身柄を拘束し、日本政府に身代金2億ドル（約236億円）を要求していた事件で、24日に人質(zhì)の1人?湯川遙菜さんとみられる人物が殺害された寫真を持つ後藤健二さんの畫像がインターネット上に公開された。「イスラム國」の相次ぐ殘虐な行為に、日本だけでなく歐米諸國は強(qiáng)い衝撃を受けている。

今回の人質(zhì)事件で、日本は國際的テロ事件の被害者となった。日本はここ數(shù)年、右翼の臺頭により「中國の脅威」を國內(nèi)外に訴えているが、中國が日本を攻撃したことはこの100年間1度もない。湯川さんが殺害された可能性が高いと日本政府が判斷したことで、安倍政権の押し進(jìn)める「集団的自衛(wèi)権の行使容認(rèn)」に弾みがつくことだろう。

「イスラム國」は殘虐で兇暴だが、日本はほかの東アジアの國々同様、「イスラム國」の深い憎悪の対象ではなかったはずだ。今回の事件で狀況は一変した。だが、日本の國家戦略は不可解にも中國を仮想敵國に想定している。その中國に対抗するには米國の力が必要だ。これにより日本は米國に対して従順にならざるを得ず、こうした日本政府の姿勢が今回の人質(zhì)事件の背景にあるとも考えられる。

テロはすべての文明國家の敵だ。われわれは日本人人質(zhì)に対する「イスラム國」の蠻行を強(qiáng)く非難する。もし中國が何らかの形でテロ攻撃にさらされることがあれば、日本や歐米諸國よりもさらに厳しい態(tài)度でこれに応じるだろう。（翻訳?編集/本郷）