2015年2月6日、中國の高速鉄道の海外進出第1弾が頓挫したことが、多くの政府部門の神経を逆なでしており、その重要な意味は言うまでもない。中國商務(wù)部は5日、鉄道設(shè)備の輸出狀況についての記者會見を開き、高速鉄道プロジェクトをキャンセルしたメキシコ政府は中國企業(yè)に発生した費用を賠償するべきとの見方を示した。また、中國側(cè)の利益を保障するため、企業(yè)は法律に基づいて権利を保護するべきだとした。専門家によると、中國の高速鉄道の海外進出は朗報が続いているが、困難も少なくはない。北京商報が伝えた。

【その他の寫真】

▽企業(yè)は法律に基づく権利保護を

同部対外貿(mào)易司の支陸遜（ジー?ルーシュン）副司長は、「現(xiàn)在、中國の高速鉄道の海外進出プロジェクトのうち、完了したケースはトルコの高速鉄道インフラ建設(shè)プロジェクトしかなく、高速鉄道の軌道や車両などの交通設(shè)備の輸出、すなわち高速鉄道ユニットの輸出で実際に運営が始まったプロジェクトはまだない。これはつまり、メキシコの高速鉄道プロジェクトが成功すれば、中國高速鉄道の完成車輸出の第1弾になるということだ」と説明する。

同部対外投資?経済協(xié)力司の周振成（ジョウ?ジェンチョン）商務(wù)參賛（商務(wù)官）は、「中國は世界3位の対外投資國であり、メキシコ高速鉄道のような一連のケースがたまたま生じたが、まずは平常心で対応することだ。メキシコ國內(nèi)のどのような原因でプロジェクトがストップしたにせよ、中國企業(yè)に発生した費用と中國企業(yè)の利益を、現(xiàn)地政府は著実で効果的な措置を取って保障しなければならない。海外では高速鉄道や鉄道などのプロジェクトは特に、所在國の政局の変化、経済政策、法律の調(diào)整の影響を非常に受けやすい。企業(yè)は評価を十分に行って慎重に方針を決定しなければならず、政府も一連のアドバイスや指導を行う必要がある」と述べた。今回のメキシコのキャンセルについてコメントを出したのは、中國外交部（外務(wù)?。?、國家発展改革委員會に続いて商務(wù)部が3番目だ。

高速鉄道の海外進出が苦況に陥る中、商務(wù)部が5日に発表した鉄道設(shè)備の輸出業(yè)績リストは目覚ましいものだった。データをみると、2001年の世界貿(mào)易機関への加盟以降、中國の鉄道機関車?車両の輸出額は8000萬ドル（約93億9000萬円）足らずから、14年は37億4000萬ドル（約4389億円）に増加し、年平均増加率は34．7％に達して、同期の対外貿(mào)易輸出増加率を16．5ポイント上回った。鉄道設(shè)備の輸出先は6大陸の80數(shù)カ國?地域に及び、昨年に中國企業(yè)が関わった海外鉄道建設(shè)プロジェクトは348件に上り、前年比113件増加した。契約額は累計247億ドル（約2兆9000億円）に上り、前年の4倍以上になった。中國鉄道の海外進出は初期段階の設(shè)備の供給から設(shè)計?指導、技術(shù)の牽引、施工?建設(shè)、運営?メンテナンスといった総合的な産業(yè)チェーンの輸出へと転換を遂げつつある。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/KS?編集/武藤）