2015年2月11日、中國の中年女性數(shù)人がイタリアの有名ファッションブランド専門店の前で、カップラーメンを食べている姿を捉えた寫真が10日に出回り、外國人のひんしゅくを買った。一方、浙江省杭州市の方（ファン）さんは、春節(jié)（舊正月、今年は2月19日）に合わせた大型連休にロンドン旅行に出かける予定だが、1歳半の娘が飛行機(jī)の中で泣き、他の乗客に迷惑をかけることを懸念して、理解を求めるかわいいイラストカード40枚を準(zhǔn)備したというニュースも同日に話題となった。正反対にも見えるこの2つのニュースは、真実であるとすれば、共通の問題を浮き彫りにしているといえる。

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まず、個(gè)人の権利の境界はどのように定めれば良いのだろう。カップラーメンを食べるというのは個(gè)人的な事だが、店の前でそれを食べると、ラーメンのにおいが自分の権利の「境界外」に流れていき、他の客に迷惑をかけることになる。

同じように、「泣く」というのは、赤ちゃんの権利で、他の乗客も理解してくれるだろう。しかし、飛行機(jī)の中という密封された場所で、「権利」と當(dāng)然のような顔をして、他の人に我慢を強(qiáng)いるというのはどうだろう。褒めるべきは、方さんは、「赤ちゃんだから」と自己中心的な態(tài)度になることなく、個(gè)人の行為が恐らくもたらすであろう悪影響に備えるべく、理解を得るための準(zhǔn)備をして、その素晴らしい人柄を示した點(diǎn)だ。

個(gè)人の権利の範(fàn)囲を自分勝手に拡大させてはならない他、「感情」という観點(diǎn)から、「郷に入れば郷に従え」という意識を高めなければならない。海外で、パンやバターなどは食べ慣れず、しかも高いため、カップラーメンを食べているほうがいいという気持ちになるかもしれない。しかし、前者は現(xiàn)地の習(xí)慣のひとつ。中國人は海外でカップラーメンを食べてはいけないと言っているのではなく、どんな山でどんな歌を歌うべきかを唱えているのであって、現(xiàn)地の生活習(xí)慣に合わせた言動をすべきということだ。

また、感情の表し方という問題もある。海外で、中國人の熱い思いや善意をどのように示せば良いのだろう。ブランド店の前でカップラーメンを食べていた中國人女性に、「迷惑をかけてやろう」という思いはなく、軽率な行動をしてしまったため、イメージを損なってしまっただけだろう。方さんのように、かわいいカードを準(zhǔn)備するようにと言う必要はないが、自分の善意の感情をうまく表すためには、政府や旅行者、世論、家庭などのサポートが必要だろう。

海外における中國人観光客のマナーの悪さを、メディアが何度も報(bào)道してきたことに注目すべきだ。確かに、飛行機(jī)の中で騒いだり、どこでも唾を吐いたり、落書きをしたりと、マナーの悪い観光客がいる。しかし、そのような観光客が、善良な大多數(shù)の中國人観光客を代表しているわけではない。海外旅行をめぐって、メディアは、マナーの悪い観光客に対する批判的な報(bào)道をする以上に、マナーの良い観光客を稱賛する報(bào)道も行うべきだ。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/KN?編集/武藤）