2015年2月19日、米下院歳入委員會のポール?ライアン委員長（共和黨）ら超黨派の米議員代表団6人が日本記者クラブで記者會見した?同委員長は大詰めを迎えている環(huán)太平洋経済連攜協(xié)定（TPP）交渉について「TPPは日米同盟の基軸であり、両國はウインウインの関係を築くことができる」と強調(diào)した。

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その上で、「米國では法案成立に（與野黨が）協(xié)力して取り組んでおり、政府に通商交渉の権限を一任する大統(tǒng)領(lǐng)貿(mào)易促進権限（TPA）法案は今春に米議會で可決される見通し。TPPも早期に妥結(jié)することが可能だ」との見解を明らかにした。

民主黨內(nèi)では、TPPで譲歩することへの反対意見が根強いとされるが、同黨のグレゴリー?ミークス議員は「（関稅など）TPPの基準が高くなれば（米國にとって）メリットが大きくなり、民主黨も目標達成で一致できる。オバマ大統(tǒng)領(lǐng)もTPP、TPAともに重要と考えており、妥結(jié)へ努力している」と明言した。

　ライアン委員長ら超黨派議員団は、農(nóng)産物や自動車の関稅の扱いなどで課題が殘る日米協(xié)議をにらみ、日本政府に改めて早期妥結(jié)を迫ることを目的に來日している。通商問題を擔當する歳入委員會トップのライアン氏は、法案審議のカギを握る存在といわれる。（八牧浩行）

■筆者プロフィール：八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務めたほか、歐州、米國、アフリカ、中東、アジア諸國を取材。英國?サッチャー首相、中國?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會見。東京都日中友好協(xié)會特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國為替ハンドブック」など。趣味はマラソン（フルマラソン12回完走＝東京マラソン4回）、ヴァイオリン演奏。