5歳の娘のメンツを立てた中國人、日本人が北京で見つけた「粋」―中國メディア

Record China    2015年3月15日(日) 15時42分

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12日、先月5歳になったばかりの娘と、國貿(mào)商城のスケート場に出かけた時のこと。お金を払って物を買う仕組みをようやく理解し、また何とか中國語でコミュニケーションが取れるようになった彼女は「自分で!自分でお水買ってくる」と言い張る。寫真は北京。

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2015年3月12日、「ママ、のどが渇いた」。先月5歳になったばかりの娘と、國貿(mào)商城のスケート場に出かけた時のこと。お金を払って物を買う仕組みをようやく理解し、また何とか中國語でコミュニケーションが取れるようになった彼女は「自分で!自分でお水買ってくる」と言い張る。筆者が「お釣りをちゃんともらってきて」と財布から10元(約190円)を取りだすと、「まかせて!」と娘は一目散にサブウェイに駆けて行った。(文:佐々木美穂?國際協(xié)力機構(gòu)?中華人民共和國事務(wù)所次長)

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しばらく経って、娘が店から出てきた。右手に握った紙コップには水が入っているらしく、こぼさないよう慎重に歩いてくる。「紙コップのお水を、買わされた?」と筆者は思った?!袱灓辘??」と聲を掛けると「あるよ!」。小さく左右に振って見せた左手に數(shù)枚の1元札。てっきりペットボトル入りのお水を買ってくると思っていた。「溫水器から酌んだ紙コップの水なら、無料でもよさそうなもの。しかし、お釣りがあるということは、お店は1元くらい取ったかな?」

「はい、お釣り」。そろりそろりと呆れるほどの時間をかけてベンチにたどり著いた娘は、筆者にお札を押し付けると、喉を鳴らして水を飲み干す。その橫でお釣りを數(shù)えた筆者は驚いた。10元。もう一度數(shù)えた。5元札が1枚と、1元札が5枚で10元。紙コップの水は、やはり無料だった。

サブウェイの店員は、片言の外國語で買い物に來た、小さいお客の「メンツ」を立ててくれたのだ。娘が「買い物ができた」と思えるよう、わざわざ10元を受取り、お釣りに見立てて細かいお金に変えてくれた?!袱ⅳ?!おいしい!」。自分の力で買えたと信じ込んでいる娘に、その水の味は格別だったと思う。

日本に「粋(いき)」という言葉がある。江戸時代に生まれ「人情に通じ、その身なりや振る舞いがカッコいい」ことを意味し、日本人の美意識を表す言葉。大學(xué)で日本文學(xué)を少々かじった筆者はサブウェイの店員の振舞いに、まさにこの「粋」を感じた。

一方で「これが日本だったらどうだろうか?」と考えた。おそらく子どもに水を手渡し「お金は要らないよ、飲んでいいよ」と言うだろう。サブウェイの店員のような対応はまずあり得ないだろう。萬が一あったとしても、必ず親を探して言うだろう?!副井?dāng)はタダですが、お子さんの気持ちを考えて、こうした対応をしました」と。これは「粋」ではない、「無粋(ぶすい)」である。

2014年は中國から日本への旅行者が240萬人を超え、統(tǒng)計史上、最多人數(shù)となった。日本へ行ったという中國の人々は、筆者が日本人であることを知ると「日本は清潔だ」、「サービスが良い」と褒めてくれ、また「中國人はうるさいでしょう?」、「中國人はマナーが悪いでしょう?」と問うてくる。確かに、そうした面があることは否めない。夜景を見ながら靜かに食事を楽しむレストランでは大聲で話さない方がいいし、チケットや切符を買う時の列はきちんと守るべきだ。

しかし、小さい子どもに対するサブウェイの店員のような振舞いはどうだろう?この點において、筆者は中國に日本が學(xué)ぶべきところだと感じる。筆者が仕事で中國に來てから1年が経つ。夫は日本で仕事をしており、北京の生活は娘と2人だ。それゆえ、中國の人々の娘に対する「粋」な振舞いには本當(dāng)に頭が下がる。満員のバスでも必ず誰かが子どもをひょいと膝に乗せてくれる。スーパーで干しブドウの山に興味を示している娘にそっと味見用のそれを數(shù)粒握らせウィンクをくれる。地下鉄の長い階段では後ろから娘をスッと抱き上げ、上りきったところでポンと下ろし足早に去っていく。江戸にも北京にも「粋」な人々は結(jié)構(gòu)いるのだ。

日中の間には様々な課題が橫たわる?!窩ool Japan」、「Cool China」というお互いの優(yōu)れた點を認め、學(xué)び合う姿勢があれば日中間は多少のギクシャクがったとしても大丈夫と感じている。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/武藤)

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