2015年3月17日、國(guó)際金融筋によると、中國(guó)主導(dǎo)で今年末にスタートするアジアインフラ投資銀行（AIIB）に、英國(guó)に続いてドイツ、フランス、イタリアが參加する見(jiàn)通しになった。主要7カ國(guó)（G7）の大半が參加することになり、國(guó)際金融機(jī)関として信認(rèn)が高まる。カナダやオーストラリア、韓國(guó)なども追隨する可能性があり、慎重姿勢(shì)の日本の判斷が注目される。

【その他の寫(xiě)真】

経済成長(zhǎng)が著しいアジアでは、成長(zhǎng)を支えるために、毎年少なくとも7500億ドル（約95兆円）に上るインフラ投資が必要とされている。このニーズを狙って、中國(guó)が「新興國(guó)による新興國(guó)のための國(guó)際投資機(jī)関」を標(biāo)榜して主導(dǎo)したのがAIIB。北京に本部を置き資本金は1000億ドル（約12兆円）。出資比率はGDP（國(guó)內(nèi)総生産）に基づいて決まるため、參加國(guó)中最大の経済大國(guó)、中國(guó)が半分以上の出資比率を確保、大きな発言権を握ることになる。

この投資銀行には、東南アジア10カ國(guó)、インド、ニュージーランドなど28カ國(guó)の參加が既に決まっており、30カ國(guó)を超えることになる。南シナ海で中國(guó)と対立するフィリピン、ベトナムも加わっている。アジア専門家によると、深刻な投資資金不足にあえぐアジア諸國(guó)にとって、立ち遅れたインフラ整備を支援するという、中國(guó)の提案を拒否する理由は見(jiàn)當(dāng)たらないという。先進(jìn)國(guó)のインフラ開(kāi)発會(huì)社や商社などは「參加しないと21世紀(jì)の有望市場(chǎng)?アジアの事業(yè)などで不利になるのでは」と懸念している。

AIIBと役割が似た國(guó)際機(jī)関としては、世界銀行やアジア開(kāi)発銀行（ADB）がある。それぞれ米國(guó)と日本の発言力が強(qiáng)く、歴代総裁ポストは世銀が米國(guó)人、ADBは日本人が就任する。中國(guó)をはじめとする新興國(guó)が発言権の増大（出資分擔(dān)金増）を求めるIMF改革は米議會(huì)が承認(rèn)せず実現(xiàn)していない?，F(xiàn)狀に不満を抱くブラジル、ロシア、インド、中國(guó)、南アフリカの新興5カ國(guó)（BRICS）は14年7月、「BRICS開(kāi)発銀行」の設(shè)立でも合意に至った。

一方、中國(guó)はAIIBへの參加を日本、米國(guó)にも要請(qǐng)。「日本はアジアの重要な國(guó)であり、日本もアジアの発展に向けてAIIBで重要な役割を擔(dān)ってほしい」と伝えてきたという。AIIBは中國(guó)の巨額資金が拠りどころ。中國(guó)の國(guó)益を優(yōu)先する「世界戦略の先兵となるのでは」との懸念は拭えない。しかし、G7の大半が參加することで、発行債券などの格付けが上がり、低金利での資金調(diào)達(dá)が可能となる。

中國(guó)は6月末までに各國(guó)の出資比率などをまとめた設(shè)立協(xié)定を結(jié)ぶため、3月末までに創(chuàng)設(shè)當(dāng)初の參加國(guó)を確定する方針だ。米國(guó)も參加國(guó)増加は止められないと見(jiàn)てAIIBを容認(rèn)する姿勢(shì)に転じている。日本は難しい判斷を迫られるが、「孤立を防ぐため関與し、內(nèi)側(cè)から日本の立場(chǎng)を反映すべきだ」との意見(jiàn)もある。（八牧浩行）

■筆者プロフィール：八牧浩行

1971年時(shí)事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長(zhǎng)、常務(wù)取締役編集局長(zhǎng)等を歴任。この間、財(cái)界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國(guó)、アフリカ、中東、アジア諸國(guó)を取材。英國(guó)?サッチャー首相、中國(guó)?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會(huì)見(jiàn)。東京都日中友好協(xié)會(huì)特任顧問(wèn)。時(shí)事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國(guó)危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國(guó)為替ハンドブック」など。趣味はマラソン（フルマラソン12回完走＝東京マラソン4回）、ヴァイオリン演奏。