2015年3月20日、「真実はいつもひとつ」。これは、日本の人気アニメ「名探偵コナン」の決め臺(tái)詞だ。90年代生まれの世代ならこのセリフを知らないはずはないだろう。最近、「名探偵コナン」の作者?青山剛昌氏の故郷である鳥(niǎo)取県の鳥(niǎo)取空港の愛(ài)稱が「鳥(niǎo)取砂丘コナン空港」となった。このニュースを受けネットユーザーの間で、「名探偵コナン」が再び熱い注目を集めている。日本を訪れ「名探偵コナン」のアニメの舞臺(tái)となった聖地を巡るファンも少なくない。重慶商報(bào)が伝えた。

【その他の寫真】

■「名探偵コナン」の熱烈ファンがコナンの軌跡を辿る日本の旅へ

重慶市在住の女性、廖虹（リャオ?ホン）さんは熱烈なコナンファンで、小學(xué)校2年生の時(shí)から「名探偵コナン」を見(jiàn)続け、今年で16年目になるという。「アニメの中に登場(chǎng)する日本の美しい景色に魅了された」と語(yǔ)る廖虹さんは、2月20日に親友と一緒に「コナン」の軌跡をたどる日本への旅に出た。

■「名探偵コナン」の舞臺(tái)となった5つの場(chǎng)所を巡る旅

廖さんが今回の日本旅行で目指した場(chǎng)所は、大阪府警本部庁舎、大阪城天守閣、清水寺、京都駅、東京タワーの5カ所だ。これについて廖さんは、「大阪、京都、東京を選んだ理由は、アニメの中の多くの物語(yǔ)がこの3つの都市を舞臺(tái)にしているから。それに、私が最も好きな、コナンファンの中でも名作として名高いコナンの劇場(chǎng)版『名探偵コナン 迷宮の十字路』が大阪と京都を背景に展開(kāi)される物語(yǔ)だったから」と語(yǔ)る。

■アニメとそっくりそのままの現(xiàn)実

○アニメの舞臺(tái)1、大阪城天守閣「內(nèi)壁の裝飾がアニメとまったく同じ」

登場(chǎng)シーン：劇場(chǎng)版「名探偵コナン」シリーズの第7作「名探偵コナン 迷宮の十字路」。劇中では、コナンのライバルで、西の名探偵と言われる大阪の高校生探偵?服部平次と服部平治の幼馴染みの遠(yuǎn)山和葉が大阪城天守閣の前で會(huì)話している。

「最初の訪問(wèn)地は大阪城天守閣。ここは、アニメの中で何度も登場(chǎng)している場(chǎng)所」。実際に、現(xiàn)場(chǎng)に行って気付いたのは、青緑色の屋根瓦と白い外壁、金箔の外壁裝飾以外は、アニメの世界をそっくりそのまま移動(dòng)してきたかのように同じだったことだ。窓の數(shù)まで、ほぼ同じだった。天守閣展望臺(tái)に登った廖さんは、さらに衝撃を受けた?！弗ⅴ衰幛沃肖未筅娉翘焓亻w展望臺(tái)の內(nèi)壁にある金箔裝飾が、実際の大阪城の中にもあった！」。

○アニメの舞臺(tái)2、大阪府警本部庁舎「窓の色と配置が全く同じ」

登場(chǎng)シーン：劇場(chǎng)版「名探偵コナン 迷宮の十字路」、事件が発生した後、警視庁、大阪府警、京都府警が大阪府警察本部で共同記者會(huì)見(jiàn)を開(kāi)く。

廖さんは登場(chǎng)人物の中でも特に「服部平治」のキャラクターが好きで、服部平治の父親が勤務(wù)する大阪府警本部庁舎を絶対に見(jiàn)たいと思っていたのだという。廖さんは、「建物の外観がアニメと全く同じであるほか、窓の色や配置までまるで同じだった。庁舎の入り口前に置かれている『大阪府警察本部』という文字が彫られた社名碑も完全に同じだった」と感想を述べた。

○アニメの舞臺(tái)3、京都清水寺「本堂はアニメとまったく同じ」

登場(chǎng)シーン：劇場(chǎng)版「名探偵コナン 迷宮の十字路」、遠(yuǎn)山和葉がガイド役となって、毛利蘭と鈴木園子を京都の清水寺に案內(nèi)する。

「劇中の清水寺の登場(chǎng)シーンは、実は1分にも満たない。ただ、このわずか1分の美しい風(fēng)景がずっと心の中に殘って忘れられなかった」。廖さんは、3日目の午後、著物に著替えて清水寺に行き、太陽(yáng)の光が注ぐ桜の美しい風(fēng)景を探した。展望臺(tái)に立った時(shí)、漫畫(huà)のシーンと同じ角度から攜帯で寫真を撮り、劇中の景色と比べてみた。清水寺の本堂はアニメとほぼ同じで、まるでアニメの中に入り込んだような気持ちになったという。

■調(diào)査、どのくらいのアニメファンが訪日しているのか？

18日、ネット上のいくつかのチャットグループの管理者に取材を行った?！钙咂撺ⅴ衰帷工喂芾砣摔?、「チャットグループには262人のユーザーが登録しているが、現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で日本に行ってアニメの聖地巡りをした人は18人いる」と語(yǔ)った。別のチャットグループ「靴靴」の管理人は、「チャットグループには400人以上が登録しているが、そのうち40人がアニメ目的で日本に行った。なかには何度も行っている人がいる」と説明した。

■専門家「アニメ聖地巡りは、経済力の範(fàn)囲內(nèi)で無(wú)理せず行うこと」

四川省社會(huì)科學(xué)院の胡光偉（ホー?グアンウェイ）教授は取材に応え、「自分の経済力の範(fàn)囲內(nèi)であれば、アニメ聖地巡りで日本に行くのも悪くない。旅行は一種の趣味であるだけでなく、見(jiàn)識(shí)を広げることもできる」としながらも、「コスプレや遊ぶためだけに日本へ行って、正常な生活に支障を與えてはいけない」と指摘する。

■ほかにもいろいろあるアニメの軌跡を巡る旅

あるネットユーザーは、2014年に「スラム?ダンク」の聖地を巡るために千年の古都、神奈川県鎌倉(cāng)市を訪問(wèn)した。漫畫(huà)の中の「陵南高?！工违猊钎毪趣胜盲俊告`倉(cāng)高等學(xué)校」は「スラム?ダンク」ファンにとっては必ず行くべき聖地だ。主人公の桜木花道が高校に入學(xué)した直後、同學(xué)年の女子生徒である赤木晴子に話しかけられ、そのまま誘われるがままバスケ部に入部することになる、「運(yùn)命の交差點(diǎn)」も鎌倉(cāng)市內(nèi)で見(jiàn)つけることができる。

■最新動(dòng)向、旅行社が夏休みにアニメツアーを販売する計(jì)畫(huà)

日本の中國(guó)人向け観光ビザの発給要件の緩和にともない、ますます多くのアニメファンが訪日している。重慶の旅行社「渝之旅」の擔(dān)當(dāng)者、劉祥（リウ?シアン）氏は、「アニメの中に登場(chǎng)する都市や景色は、日本ツアーの主要路線とは言えない。しかし、今年の夏休みには日本のアニメツアーを販売する計(jì)畫(huà)を立てている」として「価格は通常の日本ツアーよりも高くなる」と語(yǔ)った。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/MZ?編集/武藤）