2015年3月31日、李克強(qiáng)（リー?カーチアン）首相は2015年の政府活動(dòng)報(bào)告の中で、「創(chuàng)客（アイデアを現(xiàn)実に変える人）」という言葉を使った。経済學(xué)の角度から見ると、新政策による後押しを受けた中國(guó)の「創(chuàng)客」たちは、「ニーズはあるが、技術(shù)がまだ存在しない」という問題に目をつけ、新しい製品やサービスを生み出すこともできるし、逆に「技術(shù)はあるが、ニーズがまだ存在しない」という問題に目をつけ、既存の製品やサービスから新たな特徴を発掘することで、新しい市場(chǎng)を開拓し、新たな生活のニーズを生み出すこともできる。環(huán)球時(shí)報(bào)が伝えた。（文：馮昭奎［フォン?ジャオクイ］中國(guó)社會(huì)科學(xué)院栄譽(yù)學(xué)部委員、中國(guó)中日関系史學(xué)會(huì)顧問）

【その他の寫真】

ここで注意すべきは、同じ「今あるニーズ」を満たすための製品?サービスでも、満足させる度合いと水準(zhǔn)には大きな開きがあるということだ。當(dāng)然、消費(fèi)者はニーズを高い水準(zhǔn)で満たしてくれる製品やサービスを好む。近頃日本で買い物をする中國(guó)人観光客が激増したことも、この事実を裏付けている。中國(guó)人が日本で買って來るのは、何も最先端のハイテク製品というわけではない?！弗幞ぅ?イン?ジャパン」の多くは非常にシンプルな製品であり、技術(shù)的に重大なイノベーションがあるわけではない。「メイド?イン?ジャパン」が消費(fèi)者を引きつけるのは、メーカーが消費(fèi)者の立場(chǎng)に立ち、堅(jiān)実に市場(chǎng)調(diào)査を行っているからだ。生産現(xiàn)場(chǎng)を重視し、長(zhǎng)年こつこつと技術(shù)を磨き続けているからだ。「一品入魂」の精神でもって商品の質(zhì)を絶えず高め、力を盡くして良いものを作るプロセスとその結(jié)果から喜びを得ているからだ。日本の學(xué)者は、このような精神を「匠の精神」と呼び、丹精込めてものづくりをし、數(shù)十年を費(fèi)やして「一蕓に秀でること」を目指す中小メーカーを日本の「國(guó)寶」と呼ぶ。

日本企業(yè)が世界的にも評(píng)価の高いブランド製品（最終製品と中間製品を含む）を生産できるのは、長(zhǎng)年続いてきた「匠の精神」のおかげだ。筆者はかつて、刃を製造する日本の中小企業(yè)を視察したことがある。この企業(yè)は1930年代末の創(chuàng)業(yè)當(dāng)時(shí)、萬(wàn)年筆のペン先に切れ目を入れるカッターの刃を製造していた。同企業(yè)はその後、より薄く切れ味が鋭い刃を製造するため夢(mèng)中で取り組みを重ね、最終的には紙よりもずっと薄い刃を作り出した。數(shù)十枚の刃を一列に並べ、1分間に3萬(wàn)回転させることで、硬い単結(jié)晶シリコンを100以上のチップにすばやく正確に切斷することができる。その切り口は髪の毛の數(shù)分の一だ。これらのチップは攜帯電話やパソコン、太陽(yáng)電池、さらにはミサイルなどに無(wú)くてはならない半導(dǎo)體チップの原料になる。

我々は、今ある需要を満たす製品を開発し、さらには新たなニーズを開拓する「創(chuàng)客の理念」を提唱する一方で、すでに生み出された製品?サービスの向上に地道に取り組み、より良くより精錬されたものを作り出す「匠の精神」を提唱する必要がある。中國(guó)の持続可能な発展には、「創(chuàng)客の理念」と「匠の精神」という2つの翼が必要なのだ。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/SN?編集/武藤）