2015年3月31日、中國高速鉄道の海外進(jìn)出が新たな進(jìn)展を次々と実現(xiàn)している。中國の王毅（ワン?イー）外交部長（外相）はボアオ?アジアフォーラムで28日、中國とタイが高速鉄道の協(xié)力合意をすでに締結(jié)し、中國とラオスの鉄道も推進(jìn)されているほか、シンガポール?マレーシア間の高速鉄道の入札に中國が參加する計(jì)畫であることを明らかにした。環(huán)球時報が伝えた。

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中國とタイとの高速鉄道協(xié)力合意締結(jié)の情報が発表された後、タイ紙「バンコク?ポスト」は、この鉄道が完成すれば、パッタヤーやラヨーンなどバンコク東部の沿岸地域に暮らす數(shù)百萬人の住民にとっての朗報となるとし、快速で快適な通勤方式はタイで必ず歓迎されることになると報道した。

タイのアーコム?トゥームピッタヤーパイシット運(yùn)輸大臣によると、鉄道の運(yùn)営は両國の共同出資の形で行われる。資金源は、タイの財(cái)政支出、國內(nèi)融資、中國側(cè)の融資からなる。機(jī)関車や鉄道信號系統(tǒng)、電力系統(tǒng)などはいずれも中國側(cè)の技術(shù)を採用する。中國とタイは今後、中國側(cè)の融資金利や融資期限、債務(wù)期限について交渉をつめていく。

建設(shè)が予定されている中國?タイ鉄道はタイ北部のノンカイと南部の港マプタプットをつなぐもので、総延長は800km余りに達(dá)し、タイ最初の標(biāo)準(zhǔn)軌鉄道となる。すべて中國の技術(shù)や標(biāo)準(zhǔn)、裝備を使用し、時速は160kmから180kmに達(dá)する。

PR Newswire の29日の報道によると、高速鉄道市場は近年、発展を続けており、今後の見込みも明るいとされている。世界の高速鉄道市場は2013年の1023億ドル（約12兆2000億円）から2014年には1120億ドル（約13兆4000億円）に増え、2019年までに1334億ドル（約15兆9000億円）に達(dá)する見込み。世界の高速鉄道市場では、ASEAN諸國が中國?日本?フランス?ドイツなどの技術(shù)強(qiáng)國が激しい戦いを繰り広げる場所の一つとなっている。

東南アジア地域では、中國?タイ鉄道協(xié)力プロジェクトのほか、中國?ラオスの鉄道協(xié)力も積極的に進(jìn)められている。すでに公表された計(jì)畫によると、中國?ラオス高速鉄道は総延長420km、時速200km以內(nèi)で、建設(shè)予算は約72億ドル（約8600億円）を計(jì)上している。完成後、昆明からビエンチャンまではわずか2時間半となる。計(jì)畫ではこの鉄道はタイまで伸ばされ、アジア橫斷鉄道ネットワークの重要な一部となる。

このほかシンガポール?マレーシア高速鉄道も現(xiàn)在、各國が落札を競う重點(diǎn)プロジェクトの一つとなっている。昨年2月、マレーシアのナジブ?ラザク首相とシンガポールのリー?シェンロン首相が會談した際、高速鉄道の共同建設(shè)についての合意が達(dá)成された。マレーシア財(cái)務(wù)省は、鉄道建設(shè)の擔(dān)當(dāng)業(yè)者をまもなく公開入札の形で選択する。総延長300km余りの同鉄道は、投資額120億ドル（約1兆4000億円）が予定され、列車の時速は350kmから450kmに達(dá)する。鉄道完成後、自動車で6時間のシンガポールとクアラルンプールの所要時間を約90分に短縮する。現(xiàn)在、中國鉄建や鉄三院（鉄道第三勘察設(shè)計(jì)院集団）、南車青島四方によって組織された財(cái)団が入札參加の意向をすでに明らかにしている。

中國はなぜ東南アジアの鉄道建設(shè)への參加を希望しているのか。軌道交通の専門家である同済大學(xué)の孫章（スン?ジャン）氏は3月29日の取材で、「中國はASEAN各國と21世紀(jì)海上シルクロードを共同建設(shè)しているが、東南アジアは『1ベルト、1ロード』（シルクロード経済ベルト、21世紀(jì)海上シルクロード）の起點(diǎn)であり、必ず通らなければならない場所となっている。ユーラシア大陸を連結(jié)する軌道交通ネットワークの建設(shè)を強(qiáng)化することは、地域経済のコネクティビティを後押しするだけでなく、地域の幅広い協(xié)力の地縁環(huán)境にも有利に働く」と解説する。

これらのプロジェクト以外にも、中國はこれまでも、鉄道関連企業(yè)の海外進(jìn)出を奨勵し、周辺諸國に中國の高速鉄道技術(shù)を積極的にアピールしてきた。28日、ボアオ?アジアフォーラムに參加していたスリランカのマイトリーパーラ?シリセーナ大統(tǒng)領(lǐng)は習(xí)近平（シー?ジンピン）國家主席の提案を受け、高速鉄道に乗ってボアオから三亜に移動した。シリセーナ大統(tǒng)領(lǐng)は中國の高速鉄道の速度と快適さを高く評価した。また李克強(qiáng)（リー?カーチアン）首相は27日、中國を訪れたインドネシアのジョコ?ウィドド大統(tǒng)領(lǐng)と會談した際、「インドネシアが制定した今後5年のインフラ建設(shè)計(jì)畫は壯大なものだ。中國政府は、中國企業(yè)がインドネシアに赴いて高速鉄道やライトレール、臨港産業(yè)パークなどのプロジェクトの建設(shè)に參加することを支援する」と述べた。

孫氏は、「日本は長期にわたって中國のアジア市場での主要な競爭相手であり、米國と日本が主導(dǎo)するアジア開発銀行という金融の優(yōu)位性も持っていた。だがアジアインフラ投資銀行ができて、狀況は新たな変化を迎えている。少なくとも発展途上國間での相互往來を助け、東南アジア諸國のインフラ建設(shè)に益する変化と言える」と評価した。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/MA?編集/武藤）