中國(guó)が主導(dǎo)するアジアインフラ投資銀行（AIIB）の參加申請(qǐng)メンバーが51カ國(guó)?地域に達(dá)した。中國(guó)政府によると、東南アジア諸國(guó)連合（ASEAN）10カ國(guó)、主要7カ國(guó)（G7）の英國(guó)、ドイツ、フランス、イタリア、米同盟國(guó)の韓國(guó)、オーストラリア、主要新興國(guó)のロシア、インド、ブラジルなどのほか、オランダ、ノルウェー、エジプト、トルコ、イスラエル、臺(tái)灣までもが雪崩を打つように參加を申請(qǐng)した。

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深刻な投資資金不足にあえぐアジア新興國(guó)の大半が、立ち遅れたインフラ整備を支援するという、中國(guó)の提案に飛びついた格好。先進(jìn)國(guó)の間でもインフラ開発會(huì)社や商社、銀行などの間で「參加しないと21世紀(jì)の有望市場(chǎng)?アジアの事業(yè)展開で不利になる」（英投資銀行）との懸念が根強(qiáng)く、各國(guó)政府を突き上げた。日本でも、多くの民間企業(yè)が參加するよう政府に要請(qǐng)している。

日本はAIIB創(chuàng)設(shè)メンバーとなるための申請(qǐng)期限の3月31日時(shí)點(diǎn)での參加を見送ったが、國(guó)連安保理5カ國(guó)のうち米國(guó)以外の4カ國(guó)を含む多くの國(guó)が參加、各界に衝撃が走った。経団連の榊原定征會(huì)長(zhǎng)は、AIIBについて「日本の成長(zhǎng)力を高めるためには海外のインフラ需要の取り込みが不可欠であり、日本企業(yè)が競(jìng)爭(zhēng)上不利にならないような対応が必要だ」と言明、「政治レベルで詰めていくこと」を要望した。経済同友會(huì)の長(zhǎng)谷川閑史代表幹事も「アジアのインフラ向け資金需要は莫大であり、AIIBに參加しないことによって、インフラビジネスが不利になることは避けていただきたい」と求めた。インフラ開発企業(yè)や商社の中には、「このままではアジアという世界最大の成長(zhǎng)市場(chǎng)行きのバスに乗り遅れる」との悲鳴まで聞こえてくる。

経済界の強(qiáng)い要望を受ける形で、政界にもAIIB容認(rèn)論が浮上している。自民黨は日本が參加すべきかどうかの議論をスタートさせた。世界の51の國(guó)?地域が參加を表明したことから、日本も経済的利益を優(yōu)先すべきだとの意見が政権內(nèi)で浮上。安倍晉三首相は黨內(nèi)議論も踏まえ、出資期限の6月末までに參加について決斷する意向といわれる。

自民黨內(nèi)では「運(yùn)営體制などを見極めた上で、參加の可能性を排除すべきではない」「冷靜に判斷し、中に入って中國(guó)をけん制すべきだ」など実利面での國(guó)益を優(yōu)先する意見が多い。秋葉賢也黨外交部會(huì)長(zhǎng)は「日本がAIIBに參加する効果は大きい。選択肢を狹めず、今後の狀況を見ながら參加するとの判斷も必要になってくる」と語っている。月內(nèi)にアジア開発銀行（ADB）幹部や有識(shí)者からヒアリングを?qū)g施し、黨として參加條件などに関する意見を集約する方針。親中派が多い公明黨も參加論が大勢(shì)だ。大半の野黨も、アジア経済、インフラ開発の秩序作りに貢獻(xiàn)すべきだとして參加を求めている。

　AIIBへの參加の是非をめぐっては、ADBを設(shè)立當(dāng)初から主導(dǎo)し、トップの総裁ポストを獨(dú)占し続けている財(cái)務(wù)省が「運(yùn)営の透明性が擔(dān)保できないこと」などを理由に反対している。経済産業(yè)省は成長(zhǎng)戦略の柱に位置づけるインフラ輸出や各種プロジェクト推進(jìn)の観點(diǎn)から參加に前向きだ。4月下旬に訪米する安倍首相は米國(guó)に配慮して當(dāng)面は參加表明を見送るが、成長(zhǎng)戦略を後押しする観點(diǎn)から將來の參加を視野に入れていると見る向きが多い。

ルー米財(cái)務(wù)長(zhǎng)官は3月30日に訪中して李克強(qiáng)中國(guó)首相と會(huì)談し、「AIIBとの協(xié)力に期待し、中國(guó)がアジア地域のインフラ建設(shè)の分野でさらに役割を発揮することを歓迎する」と表明、AIIBを容認(rèn)する姿勢(shì)を示した。水面下で米中の交渉が進(jìn)行していることがうかがえる。（八牧浩行）

■筆者プロフィール：八牧浩行

1971年時(shí)事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長(zhǎng)、常務(wù)取締役編集局長(zhǎng)等を歴任。この間、財(cái)界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國(guó)、アフリカ、中東、アジア諸國(guó)を取材。英國(guó)?サッチャー首相、中國(guó)?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會(huì)見。東京都日中友好協(xié)會(huì)特任顧問。時(shí)事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國(guó)危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國(guó)為替ハンドブック」など。趣味はマラソン（フルマラソン12回完走＝東京マラソン4回）、ヴァイオリン演奏。