2015年4月2日、日本のドラマが戀愛や結(jié)婚に対してどれだけ絶望しているかは、「私が戀愛出來ない理由」「結(jié)婚しない」「最高の離婚」といったドラマのタイトルを見ればよく分かる。しかし、最近フジテレビで放送されたドラマ「デート?戀とはどんなものかしら?」の理系女子、藪下依子とニートの谷口巧の戀愛?結(jié)婚観にはさらに驚かされる。ドラマの中で、谷口巧はフランスの哲學(xué)者モンテーニュの言葉を引用し、「美貌や愛欲によって結(jié)ばれた結(jié)婚ほど失敗する。湧き立つような歓喜は何の役にも立たない」と語る。藪下依子も結(jié)婚は契約に過ぎないと考え、「愛情などという數(shù)値化出來ない不確定要素を基板に人生を生計するなんて非合理的よ」と言い切る。依子に密かに好意を寄せるサラリーマンの鷲尾豊が、戀愛がいかに素晴らしいものかを説明するが、依子の「戀愛結(jié)婚が増えるに従い未婚率と離婚率が増え、出生率が低下している。この現(xiàn)実をどう説明するんですか？」という返しに黙りこんでしまう。人民網(wǎng)が伝えた。

【その他の寫真】

藪下依子と谷口巧は、結(jié)婚相談所を通して知り合い、戀愛経験「ゼロ」の2人が結(jié)婚を1つの契約とみなし、統(tǒng)計データやマニュアルを參考にしながら交際をスタートさせる。そこから生み出される滑稽で暖かいストーリーは、日本の現(xiàn)代社會と戀愛観を反映しており、多くの都市部の男女の共感を得ている。

▼現(xiàn)代人は皆、愛情に関して「病気」を抱えている

リーガル?ハイに続き、腳本家の古沢良太が今度は戀愛ドラマに初挑戦した。數(shù)學(xué)者の母親の優(yōu)秀な遺伝子を受け継いだ藪下依子は國家公務(wù)員となり、仕事から生活まで何もかも効率的で規(guī)則正しくないと気が済まず、テーブルの上の調(diào)味料までも大きさごとにキッチリと一列に並べる。デートの服裝や內(nèi)容、表情も全て統(tǒng)計データから導(dǎo)き出された最善の選択肢を選び、頭には花、アヒル口に上目使い。お雑煮を作るときも、計量カップや秤でいちいち分量を計る。依子との出會いに驚きを隠せないもう一人の主役の谷口巧もまた「変わり者」で、13年にわたる引きこもり生活を送っており、母の年齢や老いを感じ、新たに「寄生」出來る相手を探している。しかし他人から「パラサイト」、「ニート」というレッテルを貼られることには心外で、自分のことを太宰治に重ねて「高等遊民」と思っている。ドラマ「24」のシーズン1からシーズン6までを6日間で見終えたことを誇りとしており、新年の予定は、途中で挫折したドラマ「LOST」をもう一度最後まで見ることだ。通常、このような人物を戀愛ドラマの主役に設(shè)定することは「不適格」である。しかしながらドラマが進むにつれて、多くの人が彼らへの共感を覚える。

臺灣の漫畫家?朱徳庸（ジュウ?ダーヨン）の4コマ漫畫「大家都有?。à撙螭什·螭扦い耄工?、都市で暮らす男女の、時に「病的」で時に切ない戀愛模様を面白おかしく描いた作品だ。その中に、こんなくだりがある。3人の女性が、それぞれ「自分の人生が見つかるまでは帰らない」、「自分の夢が見つかるまでは帰らない」、「真実の愛が見つかるまでは帰らない」と言いながらマンションを出て行く。マンションの警備員は、1人目は「午後には帰ってくる」、2人目は「夕方には帰ってくる」と予想したが、「真実の愛」を探しに行った女性は「永遠に帰って來ないだろう」と予想した。

▼現(xiàn)実の日本人の結(jié)婚観、「獨身でも恥ずかしくない」

いつしか「人生に戀愛は不要だ」と考えるようになった「戀愛力ゼロで戀愛不適合者」の男女が、それぞれのやむにやまれぬ事情から結(jié)婚を目指すことになり、一切の戀愛感情を持たぬまま、日々つたないデートを積み重ねていく…。売れ殘り男女は、日本でもここ數(shù)年増える一方だ。「売れ殘り」現(xiàn)象によって晩婚化と少子化にいっそう拍車がかかり、日本人なら誰もが見過ごすことのできない社會問題になっている。日本內(nèi)閣府が発表した2014年版「少子化社會対策白書」によると、日本人の平均初婚年齢はここ數(shù)十年間上昇の一途をたどっており、今では男性30．8歳、女性29．2歳となっている。統(tǒng)計データによると、日本における2010年の生涯未婚率は、男性が20．1％、女性が10．6％だった。また、25歳から39歳の年齢層の未婚率も上昇し続けている。年齢層をより細かく分けた場合、25歳-29歳の未婚率は男性71．8％?女性60．3％、30歳-34歳は男性47．3％?女性34．5％、35歳-39歳は男性35．6％?女性23．1％。日本の社會観念に変化が生じている。2000年以前の日本社會では、いい年になっても結(jié)婚しないことは、「恥ずかしいこと」で、周囲から「所帯さえ持てない半人前の人間」とバカにされないよう、早く身を固めた方が良いと考える人が多かった。また、終身雇用制だった當時、社員は、結(jié)婚して子供をもうけた後、やっと昇進できるというパターンが主流だった。だが、この數(shù)年、ほとんどの人が、「獨身であっても別段恥ずかしくない」と考えるようになり、企業(yè)側(cè)も、「結(jié)婚」を昇進の條件として考慮に入れることもなくなった。

▼現(xiàn)代女性の愛と結(jié)婚への欲求は下がり続けている

「デート」のヒロインの依子が言うように、社會の開放性が進むにつれ、男女の結(jié)婚観は日に日に自由になってきている。またバブル崩壊の影がまだ殘っている日本では、女性は経済的な自立を強いられ、さらには専業(yè)主婦までも家計を支えるために仕事に戻らなければならない。2010年に日本で「終身未婚率」の調(diào)査が行われたが、結(jié)果として一生に一度も結(jié)婚をしたことがない男性は19％、女性は10％であった。2012年の同數(shù)字はさらに悪化し、平均して日本人男性の5人に1人は50歳まで結(jié)婚した経験がない事実が明らかとなった。日本政府の推測では、2030年にはこの數(shù)字が男性29．5％、女性22．6％に達する。ドラマ作品を見る限りでは、日本は既に末期癥狀に陥っている。

近年、女性は仕事が忙しすぎて結(jié)婚や戀愛をしている暇がない狀況が増えており、経済的な自立に伴って結(jié)婚して家庭を築く欲求も薄れ、一部では一生結(jié)婚しないと決めている人までいる?！附Y(jié)婚しない」の主役の一人で造園プランナーの桐島春子は、結(jié)婚しない主義を貫き、人生を仕事に費やし、「努力をすれば報われる、努力だけは裏切らない」と主張している。

例え結(jié)婚したとしても、日本の男女の場合は苦労が減るわけではなく、それはここ數(shù)年のドラマにも現(xiàn)れている?！缸罡撙坞x婚」の夫婦は互いに愛し合っているがうまくいかず、「晝顔」では平凡な主婦が愛のために家を出てしまう。「晝顔」の主人公?紗和の義母は、過去に夫に浮気され、それにじっと耐えてきたという辛い過去を持つ。ところが紗和は不倫相手と駆け落ちし、夫によって連れ戻される。やや現(xiàn)実離れしたストーリーにも思えるが、これも日本社會の現(xiàn)実を反映しているのだ。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/YW?編集/武藤）