2015年4月6日、中國(guó)の新華社通信は日本の文部科學(xué)省が公表した16年度から使用する中學(xué)校用歴史教科書の検定結(jié)果について、「歴史認(rèn)識(shí)問題の記述で後退した」と批判した。

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南京事件に関して、一部の教科書では、現(xiàn)行の「舊日本軍が多くの捕虜や住民を殺害した」から、「捕虜と住民が巻き込まれ、多くの犠牲者が出た」に改定された。また、別の教科書では「舊日本軍の暴行は厳しく非難された」などの表現(xiàn)が削除された。

韓國(guó)との関係では、日本が韓國(guó)を併合していた時(shí)代に実施した土地調(diào)査に関して、現(xiàn)行の教科書が「韓國(guó)の近代化を名目として」と表記しているものを、「近代化の目的のために」に変更された。

領(lǐng)土問題については、地理、歴史、公民の社會(huì)科3科目の各社の教科書すべてで日本政府の立場(chǎng)と主張に沿った?jī)?nèi)容が取り上げられ、多くの教科書で「固有の領(lǐng)土」という文言が使用された。

また、第2次世界大戦末期の沖縄戦で、多くの民衆(zhòng)が集団自決した件に関しては、「自決を強(qiáng)いられた」から「追い込まれた」に変更され、舊日本軍の責(zé)任を曖昧にした。

文部科學(xué)省は14年1月、領(lǐng)土や歴史などで確定していない事柄について、政府の統(tǒng)一見解を適切に明記するよう教科書検定基準(zhǔn)を改定した。文部科學(xué)省は今回、改定に基づいて意見6件を提出し、そのうちの4件に関して政府の統(tǒng)一見解などを記述するよう要求した。

教育學(xué)者の藤田英典氏は検定結(jié)果について、「出版社は世論を考慮したり、検定に合格するために、舊日本軍の侵害行為などの內(nèi)容について自主審査を行った?jī)A向が見られた」と述べ、「領(lǐng)土問題について隣國(guó)の立場(chǎng)を記載しなければ、隣國(guó)に対する敵意を?qū)W生に植え付けてしまう可能性がある」と指摘している。（翻訳?編集/秋田）