2015年4月9日、 國(guó)連広報(bào)局に30年以上勤めた植木安弘?上智大學(xué)教授が、「グローバル問題への対応と課題」と題して日本記者クラブで講演?！笘|アジアでは米國(guó)と中國(guó)が拮抗するようになっている」と指摘した上で、「G2と言えるような國(guó)際政治構(gòu)造が成立しつつあり、日本の外交が問われている」と強(qiáng)調(diào)した。

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同教授はイラクで國(guó)連大量破壊兵器査察団報(bào)道官、東ティモールで政務(wù)官などを務(wù)めた。近著に『國(guó)連広報(bào)官に學(xué)ぶ 問題解決力の磨き方』（祥伝社刊）がある。 発言要旨は次の通り。

世界の政治構(gòu)造は、第2次世界大戦後の2極が、ソ連解體に伴う冷戦終了によって米國(guó)を中心とした1極構(gòu)造となり、それが今、次第に多極化の構(gòu)造に変化しつつある。米國(guó)は対テロ戦爭(zhēng)、アフガニスタンやイラクでの長(zhǎng)期軍事介入、リーマンショックなどに見られる國(guó)內(nèi)経済の低迷―などにより內(nèi)向きになり、世界の政治経済のけん引力としての指導(dǎo)力が相対的に後退しつつある。

中國(guó)は世界第2の経済大國(guó)となった。経済成長(zhǎng)率は鈍化したといっても7％臺(tái)をキープしており、2％前後の米國(guó)の経済成長(zhǎng)率と比べても、いずれ近い將來、米國(guó)を追い抜くと予測(cè)される。中國(guó)の當(dāng)面の関心は必要な経済成長(zhǎng)を持続させるための資源外交である。そのためグローバルな資源獲得に奔走、南シナ海で軍事力を動(dòng)員して、領(lǐng)有権の主張や資源探査を強(qiáng)化している。今後、中國(guó)がどういう形で大國(guó)化していくのか。自重した形で協(xié)調(diào)するのか、強(qiáng)硬な態(tài)度をとるのか、によって対応は違ってくる。我々にとっては「協(xié)調(diào)」が望ましいが、（歴史的に）力のある國(guó)は強(qiáng)硬的な態(tài)度をとることが多いので気を付けなければならない。

こうした不透明な時(shí)代、東アジアでは米國(guó)と中國(guó)が拮抗するようになり、「G2」と言えるような國(guó)際政治構(gòu)造が出來つつある。米國(guó)もこれに対応する形で、米中2極構(gòu)造になりつつあり、日本の外交が問われている。アジアにもOSCE（歐州安全保障協(xié)力機(jī)構(gòu)）のような紛爭(zhēng)処理を目指した組織をつくるべきだとの考えもあるが、共通の利害が一致しなければ組織をつくっても機(jī)能しない。日米中などが政治的な対立を解消すれば、協(xié)調(diào)體制を確立することができる。

EU（歐州連合）は、ユーロ危機(jī)やナショナリズムの高揚(yáng)で政治統(tǒng)合が足踏みしているが、EU全體の経済力を合わせると米國(guó)に勝るほどである。ロシアは自己勢(shì)力圏の維持拡大を狙っている。インドやブラジルなどの新興國(guó)も拡大する経済力に伴って次第に國(guó)際社會(huì)への影響力を強(qiáng)めつつある。（八牧浩行）

■筆者プロフィール：八牧浩行

1971年時(shí)事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長(zhǎng)、常務(wù)取締役編集局長(zhǎng)等を歴任。この間、財(cái)界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國(guó)、アフリカ、中東、アジア諸國(guó)を取材。英國(guó)?サッチャー首相、中國(guó)?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會(huì)見。東京都日中友好協(xié)會(huì)特任顧問。時(shí)事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國(guó)危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國(guó)為替ハンドブック」など。趣味はマラソン（フルマラソン12回完走＝東京マラソン4回）、ヴァイオリン演奏。