2015年4月15日、アジアインフラ投資銀行（AIIB）の創(chuàng)設(shè)メンバーの顔ぶれが最終的に確定した。米國と日本の參加をめぐる論議や分析、動向が世界中から注目されたが、國際世論の注目が徐々に、今後のAIIBの運営ルールにシフトしていることは明らかだ。まさに「準備は整った。後は東風が吹く（最後の重要な條件が整う）のを待つのみ」という狀態(tài)で、メンバー國がいかにAIIBを運営していくかにかかっている。

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國際世論はAIIBについて、「中國にとって大きな挑戦となる」と見なしている。さらには、中國の能力不足を疑う聲も少なからず聞こえてくる。これらの疑問は、「今後のAIIBの運営において、透明性が保たれるのか？」「投資対象となるインフラプロジェクトは、環(huán)境保護の面で、厳しい融資條件を満たすことが可能なのか？」「管理能力を備え、合理的な制度設(shè)計や管理體制を?qū)g現(xiàn)し、リスク管理の水準を保つことができるのか？」といった點に集中している。

確かに、中國にとって、AIIBのような多國で構(gòu)成される國際金融機関を主導するのは今回が初めてだ。初めてのことに挑戦する時には、當然、さまざまな壁にぶつかる。だが中國には「克服できない困難はない」ということわざがある。ピンチはチャンス、成果を得るためには、挑戦を避けては通れない。挑戦は改革を後押しし、各方面がAIIB規(guī)約の制定を首尾よく行うことを促す。

透明性は、中國がAIIB設(shè)立を提唱した當初から、最も多く、最も頻繁に取り上げられた問題のひとつだ。だが、注意深く見てみると、米國と日本が參加を見送った以外は、ほぼ全ての先進國が創(chuàng)設(shè)メンバーとなっている。このような多國で構(gòu)成される國際金融機関が、不透明な狀態(tài)でいることは難しく、もし不透明ならば、多くの先進國が自ら「自國は不透明」と宣言するようなものだ。

また、広く関心が集まったのは環(huán)境問題だ。確かに、中國はこれまで「まず汚染、対策は後回し」という遅れた発展プロセスを経てきた。だが、今の中國は持続可能な発展を可能とする理論と実踐を備えており、「金山銀山を求め、さらに、青山緑水（せいざんりょくすい）を求めるのではない。青山緑水こそが金山銀山だ」の言葉の通り、環(huán)境保護に対する理念は、人々の心に深く浸透しており、どのようなインフラ建設(shè)プロジェクトも、スタートする際には、厳しい環(huán)境保護基準をクリアしなければならない。ましてや、AIIB創(chuàng)設(shè)メンバーには、ドイツのような世界トップの環(huán)境保護の「達人」が入っており、今後、インフラ建設(shè)プロジェクトが環(huán)境を汚染する恐れがあるといった悩みが生じる可能性など有り得ない。環(huán)境保護を疎かにすることは、中國やドイツはもちろん、全參加國にとって斷じて許されないことだ。このような狀況から、AIIBの初のインフラ建設(shè)プロジェクトが高く注目されることは間違いなく、AIIBの「試金石」と言っても差し支えない。

互いに力を合わせれば、必ず良い結(jié)果が生まれる。世界はひとつの「地球村」で、誰もが「運命共同體」だ。みんなに関わることは、一緒に相談して対処すれば良い?！复髧工趣?、地域ひいては世界の平和と発展に対して、大きな責任を擔う國家のことで、決して地域や國際社會で「大きなシェア」を占めているという意味ではない。

これらのことから、AIIBメンバーが平等な話し合いを通じ、叡智を集結(jié)し、知恵を最大限活かし、公正かつ合理的な運営規(guī)則を確立することは、間違いないと思われる。規(guī)則の制定にあたっては、世界銀行（世銀）、國際通貨基金（IMF）、アジア開発銀行（ADB)、歐州投資銀行（EIB）、米州開発銀行（IDB)など各種國際金融機関の有益な経験と教訓を參考とし、AIIBの投資特色にもとづき、きめ細やかな配慮と力を結(jié)集し、正確な位置づけを意図して行われるであろう。

AIIBは、既存のADBに取って代わることはできない。ADBや世銀などの國際金融機関と共に歩み、それらに花を添え、互いに補い合い、歩調(diào)を合わせて発展し、アジア金融協(xié)力體制の構(gòu)築を推進する役割を擔っている。アジア金融體制プラットフォームの構(gòu)築を探求し、アジアの相互連攜?疎通を加速させ、アジアの経済?社會発展を促し、各方面の相互利益とダブルウィン実現(xiàn)を目指す。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/KM?編集/武藤）