歴史教科書が大改訂、「日中戦爭を知らない子どもたち」誕生への懸念―中國

2007年9月4日、中國國內(nèi)のメディアによると、新年度が始まった中國の高校では、歴史の教科書の內(nèi)容が大きく変わり、教育現(xiàn)場では教師たちの間で困惑が広がっているという。

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報(bào)道によると、新しい高校の歴史教科書は、これまでの「年代別」から「テーマ別」へと表記の仕方が変わった。従來の教科書であれば、「唐代」「宋代」といったように時(shí)代別に中國の歴史を?qū)Wんでいたが、今後は「政治史」「経済史」「文化史」などのテーマ別に學(xué)ぶことになる。さらに、これまで別の科目として學(xué)んでいた世界史も各テーマに含まれ、同じ教科書に記載されているという。

今年度から、高校1年は「政治史」、2年は「経済史」、3年は「文化史」が必修課程になるが、これらの教科書に2度の世界大戦を含む20世紀(jì)の戦爭の記述は一切ない。戦爭に関する事柄は、選択課程學(xué)習(xí)內(nèi)容に「格下げ」になった。

今回の改訂に関し教育関係者の多くは、大學(xué)受験に必要ない選択課程の歴史內(nèi)容をまったく學(xué)ばない生徒が出てくると指摘。世界大戦や日中戦爭のほか、頻発する地域戦爭などの重要な歴史部分を必修にしなければ、將來偏った歴史認(rèn)識(shí)を持つ若者が増えると危懼する聲があがっている。（翻訳?編集/本郷智子）