2015年6月9日、中國民間対日賠償請(qǐng)求連合會(huì)の王錦思（ワン?ジンスー）氏は、北京市の高級(jí)人民法院（高等裁判所に相當(dāng)）に訴狀を提出、日本政府に対して唐代の文物「鴻臚井碑（こうろせいひ）」の返還を求めた。中國新聞網(wǎng)が伝えた。

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「鴻臚井碑」は1908年に日本海軍の將校が日露戦爭の戦利品として略奪し、天皇に獻(xiàn)上された唐代の文物。皇帝?玄宗の命を受けた高官が使命を達(dá)成した帰路、714年に旅順で建立された重さ90トンの天然石で、王氏らは2014年が石碑誕生1300年に當(dāng)たることから、同年12月に日本を訪れ、返還を求める書簡を?qū)m內(nèi)庁に提出した。

返還要求に対し日本側(cè)から反応がないため、王氏は北京市の高級(jí)人民法院への訴狀を提出、前日には東京の裁判所と國際司法裁判所に訴狀を郵送したと明かしている。

中國民間対日賠償請(qǐng)求連合會(huì)の童増（トン?ゾン）會(huì)長は、「今回の起訴は、中國の民間団體が國寶の返還要求において初めて法律の手段を用いた事例。結(jié)果がどうであれ、今後の関連活動(dòng)の経験となる」と語っている。

訴狀では、「安倍首相は侵略の事実をねじ曲げ、宮內(nèi)庁は文物を管理している責(zé)任がある。そして木寺昌人駐中國大使からは問題を解決しようとする誠意が感じられない」とし、宮內(nèi)庁と安倍首相、木寺昌人駐中國大使を被告とした。天皇陛下を被告としなかったことについて王氏は、「天皇は日本の象徴であり、日中友好を唱えてきた」と述べている。文物の返還のほか、中國民間対日賠償請(qǐng)求連合會(huì)は、同會(huì)が返還要求活動(dòng)で費(fèi)やした費(fèi)用と精神的な損害に対する慰謝料を含め、14億元（約280億円）の損害賠償を日本に求めている。

賠償金について関係者は、「日本が返還を1年遅らせるたびに慰謝料を1億元（約20億円）増やすべき。鴻臚井碑は107年間にわたり奪われているため107億元（約2100億円）請(qǐng)求するべきだが、賠償金は主要な目的ではない。そのため、『中國國民全員に対し賠償する必要がある』との意味を込め14億元とした」と明かしている。（翻訳?編集/內(nèi)山）