2015年6月23日、中國(guó)內(nèi)陸の陝西省西安市にとって重要な水源となっている河川が大勢(shì)の観光客によって荒らされ、汚されている。黒河は西安市への供水量の7割以上を擔(dān)う重要な河川で、2010年には同市政府が黒河流域を飲用水源保護(hù)區(qū)に指定し、水質(zhì)保護(hù)に努めている。中國(guó)の地方紙?華商報(bào)が伝えた。

【その他の寫(xiě)真】

きれいな水と美しい自然を誇るこの保護(hù)水域には以前、「農(nóng)家楽」と呼ばれる観光客受け入れ施設(shè)が複數(shù)存在した。農(nóng)家経営の「農(nóng)家楽」は農(nóng)家の暮らしを體感できるレストランと宿泊施設(shè)で、都市部からの旅行客に人気がある。しかし、西安市民の安全な飲用水を確保するため、現(xiàn)在では以下のような規(guī)定を設(shè)けている。

供水設(shè)備、あるいは水源保護(hù)と何ら関連のない建造物を建ててはいけない。

生活ごみ、工業(yè)廃棄物などの放置、投棄などを禁止する。

油類(lèi)や有害物質(zhì)の付著した車(chē)両などの洗浄を禁止する。

油可溶性物質(zhì)、汚水、放射性物質(zhì)などの垂れ流しを禁止する。

魚(yú)類(lèi)などの養(yǎng)殖、魚(yú)釣りを禁止する。

遊泳などのレジャーを禁止する。

しかし、記者が現(xiàn)場(chǎng)を取材した日も、一帯では30人あまりが思い思いに水浴びをしたり泳いだりしていた。中には魚(yú)捕りをしていたり、食べ終わったスイカの皮や食品の空き袋を投げ捨てたり、著てきた衣服やタオルを川の水で洗ったり、バーベキューをしていたりする人も。保護(hù)水域に隣接する國(guó)道108號(hào)線(xiàn)に停めてある車(chē)を見(jiàn)ると、ほとんどが西安市など近隣市からの観光客のようだ。さらに、地元の住民が出店したと思われる「移動(dòng)式レストラン」の車(chē)両もお目見(jiàn)えした。また、観光客のために用意されたのか、保護(hù)水域內(nèi)には公衆(zhòng)便所も。記者が近づく間もなく、たまらない悪臭が鼻を突いてくる。

保護(hù)水域では行政機(jī)関の派遣したパトロール車(chē)が巡回し、拡聲器で水域保護(hù)を訴えていた。華商報(bào)の記者がパトロール車(chē)の職員に「川べりに侵入して遊んでいる市民らの存在に気づかないのか？」と尋ねると、なぜか「そんなのは見(jiàn)たことがない」との回答。地元の関連當(dāng)局もこの問(wèn)題について、「現(xiàn)在は休暇中なので答えられない」としている。（翻訳?編集/愛(ài)玉）