2015年6月26日、米ラジオ局ボイス?オブ?アメリカ（VOA）中國語電子版によると、北京の環(huán)境保護(hù)団體「緑家園」は南水北調(diào)プロジェクトに関する討論會を開催。専門家は、中國政府は莫大な資金で南水北調(diào)プロジェクトを推進(jìn)しているが、経済コストを考えると「ミネラルウオーターを市民に買い與えた方がマシ」と指摘した。

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中國は現(xiàn)在、アジアインフラ投資銀行の設(shè)立を急ピッチで進(jìn)めているが、中國のインフラプロジェクト自體に関しても依然として議論が交わされている。中國南部の長江領(lǐng)域から北部に水を引く國家プロジェクト「南水北調(diào)」は、2014年より正式に給水が開始され、現(xiàn)在では累計(jì)5億立方メートルの水が北京に屆いている。しかし、環(huán)境保護(hù)の専門家などからは水源地域の生態(tài)系への影響や、當(dāng)初の予算をはるかに超えた5000億元（約9兆9710億円）という投資に対し、非難の聲が集中している。

英BBCによると、北京は世界でも有數(shù)の水の浪費(fèi)都市である。ドイツの1日の平均生活用水量は1人あたり130リットル未満だが、北京は平均300リットルでドイツの2．5倍以上である。また、北京のゴルフ場、私用プール、景観、人口スキー場など、南水北調(diào)プロジェクトの水量の半分がこれらのぜいたくな施設(shè)で消費(fèi)される。中國誌「民主と法制」の李蒙（リー?モン）氏は「南水北調(diào)プロジェクトには北京特権思想が存在しており、水不足と言いながら水の浪費(fèi)をやめない」と指摘する。

米誌?エコノミストは以前、南水北調(diào)プロジェクトに関し「得られる効果は限定的」とし、水消耗型の経済発展を引き続き推進(jìn)していくと、南水北調(diào)は最終的に中國北部の水源不足を加速させるだけだと指摘した。また、中國の公式サイト「南水北調(diào)網(wǎng)」も、南水北調(diào)が「南水北耗（南の水を北で消耗する）」にならないよう警告する。これら南水北調(diào)プロジェクト論爭に関し、人民網(wǎng)は先日掲載した記事で、「経済コストだけ考えていてもだめだ」と反論している。（翻訳?編集/霧島）