2015年7月10日、向幇銀（シアン?バンイン）さんは重慶市渝北區(qū)回興の建設(shè)現(xiàn)場で働くドリル技師だ。1週間前に建設(shè)現(xiàn)場で作業(yè)中に硬い巖を発見した。仲間と共にこの邪魔になっている巖を掘り出した。巖の表面は白い層で、これを取り除くと黒い層が現(xiàn)れた。さらにこの層を取り除くと、褐色の層が現(xiàn)れた。重慶晨報が伝えた。

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向さんは、「楕円形で、背中に模様があった。亀のように見えた」と話した。重慶自然博物館の専門家は9日午前、亀と思しき化石が発見された建設(shè)現(xiàn)場を訪れた。その結(jié)果、これが今から1億4000萬年前のジュラ紀後期に生息していたヘビクビガメの化石であることが分かった。

重慶自然博物館の張鋒（ジャン?フォン）氏は、「ヘビクビガメの化石は、歐州と中國でしか発見されていない。また中國では、西南地區(qū)でしか発見されていない。現(xiàn)在までに発見されているヘビクビガメの化石は8種類で、1種類が雲(yún)南省で発見されたほか、7種類はいずれも四川盆地で発見された。ヘビクビガメの化石によって地層を鑑定することで、地質(zhì)の年代の特定、古代環(huán)境の復元などの研究に、生物的な根拠をもたらすことができる」と述べた。

重慶市でこれほど古い化石が見つかったのはなぜだろうか？張氏は、「四川盆地にはかつて湖沼や河川があった。ジュラ紀の恐竜や亀などの古代生物は植物が繁茂し、水草が豊富な環(huán)境で共同生活していた。現(xiàn)在頻繁に確認されている赤い砂巖の巖層は、ジュラ紀の巖層である可能性が高い」と指摘した。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/YF?編集/武藤）