八牧浩行 2015年8月1日(土) 7時28分
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30日、米國在住のノンフィクション作家で日米関係に詳しい青木冨美子氏が日本記者クラブで講演、解釈改憲による集団的自衛(wèi)権容認(rèn)などの新安保法制について、米外交関係者がグランドデザインした、との見方を明らかにした。
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2015年7月30日、米國在住のノンフィクション作家で日米関係に詳しい青木冨美子氏が日本記者クラブで講演、占領(lǐng)期や戦後の日米関係について、「戦後の米占領(lǐng)時代はGHQが日本のグランドデザインを決めていたが、今でもそのようなことが続いているかもしれない」と指摘。解釈改憲による集団的自衛(wèi)権容認(rèn)などの新安保法制について、駐日米國大使館やCIA(米中央情報局)などの米関係者がグランドデザインした、との推測を明らかにした。
【その他の寫真】
青木冨美子氏は新刊『GHQと戦った女―沢田美喜』のほか、『731―石井四郎と細(xì)菌戦部隊の闇を暴く』『占領(lǐng)史追跡:ニューズウィーク東京支局長パケナム記者の諜報日記』など15の著作があり、『ニューズウィーク日本版』ニューヨーク支局長も務(wù)めた。発言要旨は次の通り。
私は米國に31年住んでいるが、米國は変わった。以前の米國は豊かで寛大だったが、今は本當(dāng)に無茶苦茶で、まず経済的に大変な狀態(tài)だ。あれだけ世界各地で戦爭をやっているので、兵隊の數(shù)が足りない。兵隊は何度もイラクやアフガニスタンに行かされて気の毒だ。兵隊がいないから今度はドローンを飛ばしている。武器を運んだり給油をしたりする兵たん部隊が不足している。したがって、日本に(補完する要員が)いるのではないかという話になっていく…。そういうことが米國にいるとよく見える。
日米関係といっても、米國の狀態(tài)によって変わってくる。米國に住んでいて銃の亂射事件は、今日は3人、明日は5人という具合に、毎日起きている。住んでいても以前の米國の良さがなくなって、いつかは自分にも(事件が)起きるかなと思うほど、米國も住みにくい國になった。世界中、難民の數(shù)を見ていると、歐州も大変、日本も大変ひどい狀況になっている。
これらを反映して日米関係も非常に厳しい時代になっていると痛感している。米國は日本にどんどん要求してくる。それとどうネゴ(交渉)していくか大変だ。ネゴのしようがないのかもしれない。
國際化の中で米國に向き合っていける人材がいない。日本では優(yōu)秀な人が経済の方に行って、政治家にはならない。帰國子女のような人がもっといて、英語でしゃべってネゴするできる人が出てこないと難しい。
今年春、安倍晉三首相が米議會で(集団的自衛(wèi)権容認(rèn)など新安保法制について)演説したが、厳しいものがあった。祖父の岸信介元首相が初めて訪米しサンフランシスコに降り立った際、赤いじゅうたんを敷いて迎え、アイゼンハワー大統(tǒng)領(lǐng)とゴルフをする膳立てをしたのが(CIAの対日パイプになった)ハリーカーンだった。そのことが今の安倍首相の行動にに影響しているであろう。安倍首相は父(安倍晉太郎氏)のことはあまり話さないが祖父(岸氏)のことは意識している。
私が新著『GHQと戦った女―沢田美喜』で描いた沢田さんは戦後の米占領(lǐng)時代、混血児を救うためGHQ(連合國総司令部)としたたかに渡り合った?!∶讎违ぅ螗匹辚弗Д螗梗ㄕ檲髾C関)とも付き合って、闇とか影の部分もあった人だ。
戦後の米占領(lǐng)時代はGHQが日本のグランドデザインを決めていたが、今でもそのようなことが続いているかもしれない?,F(xiàn)在論議されている新安保法制も、現(xiàn)在の事態(tài)に至るまでには誰かがグランドデザインしてこんな感じになっていると思う。たとえば集団的自衛(wèi)権で言うと、(早期の実現(xiàn)へ)「憲法を変えなくてもいい」と、かつてアーミテ―ジ(元米國務(wù)副長官)が言っていたことだ。積極的平和主義などという言葉も、(英語の)翻訳のような気がする。駐日米國大使館やCIA(米中央情報局)の中に、誰かキレ者がいてやっているのかなと思う。今になって思うともっと早めに気が付いていればよかったと忸怩たる思いはある。
戦後70年経つが、GHQが占領(lǐng)していた時代と結(jié)びついている。もっと米國公文書館などで調(diào)べて、歴史の事実を検証したい。(八牧浩行)
■筆者プロフィール:八牧浩行
1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務(wù)取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國、アフリカ、中東、アジア諸國を取材。英國?サッチャー首相、中國?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會見。東京都日中友好協(xié)會特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。
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