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理解不足から固定観念で相手を判斷してしまうことは、人間関係においてよくあることだ。多くの中國人がそうであるように、吉林大學(xué)の孫勝広さんも日本人留學(xué)生と戦時(shí)中の日本兵のイメージを重ね合わせて見てしまったようだ。寫真はリュックサック。
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理解不足から固定観念で相手を判斷してしまうことは、人間関係においてよくあることだ。多くの中國人がそうであるように、吉林大學(xué)の孫勝広さんも日本人留學(xué)生と戦時(shí)中の日本兵のイメージを重ね合わせて見てしまったようだ。
【その他の寫真】
「日本人はこわい…」。こんな言葉を聞いたら、どんな感じがするでしょう。
1億3000萬の日本人をひと言で表現(xiàn)することはできません。しかし、以前の私はこう考えていたんです。日本人というと、思わず日中戦爭のことが頭の中に浮かんできました。ふるさとの村の老人が話してくれた當(dāng)時(shí)の苦しかった生活。村に殘っている戦爭の傷跡。ドキュメンタリー番組でしばしば見かける日本軍の殘虐さ。中でも、日本軍の兵士が刀を振り回してニヤリと笑うのが一番印象的でした。その顔は目に焼きついて離れませんでした。
大學(xué)では、毎週1回日本語コーナーがあります。ここでは、日本人留學(xué)生と中國人學(xué)生が日本語で語り合います。そこへ60歳の日本人留學(xué)生が來ました。この歳で外國に留學(xué)に來たことに、私は感心しました。ですが、顔を見るとあの日本軍の兵士のことを思い出してしまい、「気をつけなくちゃ」と思っていました。
初めて彼と會(huì)ってから4カ月。夏休みになったある日、私の部屋に電話がかかってきました。意外なことに、その日本人からでした。
「孫くん、夏休み、ひま?」
「別に用事はないですけど」
「じゃあ、一緒に旅行でもどう?」
私は、「ちょっと考えます」と言って、すぐには承知しませんでした。友達(dá)は「いいじゃない」と言ってくれましたが、そのときは、誘拐されるのではないかという心配さえありました。結(jié)局、「子どもじゃあるまいし」と自分に言い聞かせて、行くことに決めました。ちょっと警戒してはいましたけど。
旅行中、通訳兼ガイドとしていろんな所を案內(nèi)したことで、彼との距離が縮まった気がしました。それでも、自分の心の中に引かれた國境線を踏み越える勇気は持てませんでした。そんなある日、ホテルで一緒にニュースを見ました。中國のチチハルに殘された化學(xué)兵器の被害者についてのニュースでした。私は言葉にならない気持ちで、そのニュースに見入っていました。ふと隣を見ると、彼もじっと畫面を見つめていました。そして、真剣な顔で「この人たち、大丈夫かな」とつぶやいたのです。私は大変驚かされました?!袱ⅳ胜郡先毡救摔袱悚胜い扦工工嚷劋い郡椤ⅰ袱饯欷祥v係ないよ。日本人もいろいろな人がいるから。戦爭の被害は悲慘じゃないか」と答えました。
「あ、そうか、彼も戦爭の被害に関心を持っているのか」。それまで彼に抱いていた不信感が消えてしまいました。國境線を一歩踏み越えた自分を感じました。「先入観を持つな」。これは極めて常識(shí)的な意見ですが、そのことに本當(dāng)に気づかされる出會(huì)いに恵まれたことは奇跡だと感じています。あえて、私は主張します。先入観を持たないで、心の扉を開けてみませんか。(編集/北田)
※本文は、第一回中國人の日本語作文コンクール受賞作品集「日中友好への提言2005」(段躍中編、日本僑報(bào)社、2005年)より、孫勝広さん(吉林大學(xué))の作品「心の扉を開けて」を編集したものです。文中の表現(xiàn)は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報(bào)社の許可を得て掲載しています。
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