2015年8月14日、中國(guó)人民銀行（中央銀行）は今月13日、人民元の対ドルレートの基準(zhǔn)値を3日連続で大幅に切り下げ、基準(zhǔn)値を1ドル＝6．3306とした。1136ポイント引き下げられた今月11日の基準(zhǔn)値1ドル＝6．2298と比べて1．6％の元安?ドル高だ。新京報(bào)が報(bào)じた。

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元安誘導(dǎo)路線が加速していることへの懸念に対し、人民銀行は12日、公式サイトで、「現(xiàn)在、人民元が継続的に下落する根拠はない。管理フロート制を?qū)g施しており、為替レートの基準(zhǔn)値の変動(dòng)は正常。短期的な慣らし期間を過(guò)ぎれば、外國(guó)為替市場(chǎng)でのレート変動(dòng)や人民元レートの基準(zhǔn)値の変動(dòng)は、徐々に安定へ向かう」との見(jiàn)方を示している。

人民元のさらなる切り下げや米連邦準(zhǔn)備制度理事會(huì)（FRB）が9月に利上げを?qū)g施し、新興市場(chǎng)の通貨も下落するのではとの予測(cè)から、12日には、新興市場(chǎng)の通貨が軒並み大幅に下落した。この問(wèn)題に関して、タイやフィリピンの中央銀行の當(dāng)局者は楽観的な態(tài)度を示している一方、インドネシアの中央銀行の當(dāng)局者は支えきれないとの見(jiàn)方を示している。

■「人民元の下落幅はコントロールできる」

人民元の対ドルレートの基準(zhǔn)値が2日連続で切り下げられた12日には、今年末までに、人民元の対ドルレートは、さらに約3-4％下落し、1ドル＝6．40-6．45になるのではと、市場(chǎng)で予測(cè)された。

しかし、対外経済貿(mào)易大學(xué)（北京）の楊軍（ヤン?ジュン）教授は、「人民元の下落幅はコントロールできる。でなければ、引き下げを?qū)g施することはしない」と指摘している。今回の基準(zhǔn)値改革は、國(guó)民のグローバル化や、國(guó)際通貨基金（IMF）の特別引き出し権（SDR）構(gòu)成通貨への人民元採(cǎi)用を狙う國(guó)家戦略の1つで、単に、基準(zhǔn)値調(diào)整が、FRBの利上げや元高と重なったため人民元の下落が生じたに過(guò)ぎない。

人民元の過(guò)度の下落を避けるため、人民銀は12日に、代理銀行を通して、人民元の対ドルオンショアレートに介入するという報(bào)道もあった。

人民銀は12日、「中國(guó)の経常収支は、輸出超過(guò)が続いており、これは為替市場(chǎng)の需要と供給を決める主要な要素であり、人民元レートを支える重要な基礎(chǔ)でもある」と指摘した。

■不動(dòng)産市場(chǎng)や株式市場(chǎng)も下落？

今回のレート変動(dòng)の不動(dòng)産市場(chǎng)や株式市場(chǎng)への影響はほとんどないものの、不動(dòng)産企業(yè)の在庫(kù)が増加する可能性がある。

國(guó)泰君安証券の首席経済學(xué)者、林採(cǎi)宜（リン?ツァイイー）氏は、「今回のレート変動(dòng)の株式市場(chǎng)や不動(dòng)産市場(chǎng)への影響はほとんどない。金の価格が高騰するというのは、一般人の誤解で、人民元が下落するとの予測(cè)からリスク回避のために金などを購(gòu)入する人が増加している」と分析している。

一方、アジア太平洋都市不動(dòng)産研究院の謝逸楓（シエ?イーフォン）院長(zhǎng)は、「不動(dòng)産企業(yè)の海外融資は、大きな影響を受け、それが國(guó)內(nèi)の不動(dòng)産価格に波及する」と予測(cè)している。

不動(dòng)産代理大手?中原地産の統(tǒng)計(jì)によると、今年の1-7月期、不動(dòng)産企業(yè)の海外融資は計(jì)183億1000萬(wàn)ドル(約2兆2000億円)と、前年同期の431億5400萬(wàn)ドル(約5兆1800億円)から57．6％減となった。

謝院長(zhǎng)は、「レート調(diào)整の不動(dòng)産企業(yè)に対する最大の影響は、海外融資のコストが上がること。不動(dòng)産購(gòu)入計(jì)畫や著工計(jì)畫などに影響が及び、在庫(kù)が増加する可能性がある。不動(dòng)産価格が少し下落する可能性も排除できない」と予測(cè)している。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/KN?編集/武藤）