2015年8月27日、連日の猛暑が大幅に下火となり、間もなく夏の終わりを迎える北京はこのところ、斷続的にではあるものの美しく澄み切った青空に包まれる日が増えている。PM2．5などによる深刻な大気汚染が伝えられる近年の中國(guó)だが、この數(shù)日の青空にはどんな秘密があるのか？「閲兵ブルー」と名づけられたその青空の裏事情に迫る。

【その他の寫真】

「青い空に白い雲(yún)、北京は非常に美しい！」（21日付新華社）

「人々を心酔させる美しさ、“北京ブルー”が再び」（22日付人民日?qǐng)?bào)）

「北京に“顔面偏差値”最高の青空出現(xiàn)」（23日付中國(guó)新聞社）

北京市では現(xiàn)在、世界陸上競(jìng)技選手権大會(huì)が開催中。また、翌月3日には「抗日戦爭(zhēng)勝利70年記念軍事パレード」を控えている。同市政府は市內(nèi)の1900社超の工場(chǎng)などに対し、操業(yè)停止や一部生産停止の通達(dá)を出したと國(guó)內(nèi)各紙が伝えた。加えて、市內(nèi)の車両交通量を半減させる規(guī)制も実施中だ。こうした措置は北京市周辺の計(jì)6省?市で行われ、1萬(wàn)以上の工場(chǎng)と4萬(wàn)以上の建設(shè)現(xiàn)場(chǎng)が稼働を停止している。

軍事パレードは國(guó)を挙げて各國(guó)代表を招く一大行事。當(dāng)日の青空は「閲兵ブルー」と名づけられ、晴れの舞臺(tái)に施される最高の演出として、その実現(xiàn)のために行政は本気の措置に出た。その成果もあり、このところ、北京市內(nèi)で測(cè)定される超微粒子PM2．5の濃度は過(guò)去最低の水準(zhǔn)となっているという。

中國(guó)のインターネット上では、この異例の青空続きに関する話題が飛び交っている。久しぶりのさわやかな青空を喜ぶ聲がある一方で、この青空を?qū)g現(xiàn)するために生活の利便性や経済面で市民に多大な負(fù)擔(dān)を強(qiáng)いていることを非難する聲もある。また、「人為的な力で青空をつくり出すことができるならば、平常時(shí)の深刻な大気汚染もまた人によって引き起こされた悲劇である」とした聲や、「空が青いだけでニュースになってしまうとは？」とする聲も上がっている。（翻訳?編集/愛玉）