Record China 2015年10月9日(金) 11時56分
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チベット仏教の最高指導者ダライ?ラマ14世(80)が米ミネソタ州の病院に検査入院し、「數週間の休息が必要」と診斷されたが、ダライ?ラマは「極度の疲労狀態(tài)」にあることが在京のチベット関係者への取材で明らかになった。寫真はインタビューする筆者。
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チベット仏教の最高指導者ダライ?ラマ14世(80)が米ミネソタ州の病院メイヨー?クリニックに検査入院し、「數週間の休息が必要」と診斷されたが、ダライ?ラマは「極度の疲労狀態(tài)」にあることが東京在住のチベット関係者への取材で明らかになった。
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同筋によると、中國では習近平指導部が発足後、チベット自治區(qū)や新疆ウイグル自治區(qū)などで厳しい少數民族政策を敷いており、ダライ?ラマは國際社會にチベットの窮狀を訴えるために、80歳を過ぎた今も世界各國を訪問するなど、「休む暇もないほど」(同筋)で、ここ數年來にわたる疲労が蓄積していた。
ダライ?ラマは10月17日から米コロラド、マサチューセッツ、ペンシルベニア、ユタの各州で講演などを予定していたが、過酷なスケジュールだけに「ドクターストップ」が出たという。
同筋は「ダライ?ラマはインドでは起きて、すぐに瞑想などをして、午前5時に軽食。その後、6時ごろから9時ごろまで再び瞑想などの仏道修行を行う。晝食後は國內外の賓客らを會見する」という。
このほか、インド國內を行腳し、仏教行事や講演で飛び回っているほか、海外の場合も午前4時起床の生活は変わらない。それ以上に多數の人々と會うほか、講演を一日に2回も行ったり、記者會見を開くなどで「それこそ分刻みの忙しさ」だと同筋は語る。
さらに、ダライ?ラマは60代のころから膝が悪くなっており、疲労がたまってくると、歩くのもつらい狀態(tài)が続くという。移動の飛行機などでもよく寢ることができず、疲労がたまるなどの悪循環(huán)という生活を20年も続けてきた。
「いまダライ?ラマは弾圧されている中國內のチベット人を救おうという思いが非常に強く、その気力だけで體を支えているといってもよい」と同筋は語る。
特に、習近平指導部はチベット仏教の僧侶に共産黨思想の教育を課したり、少しでも共産黨を批判するものはすぐに監(jiān)獄に送るなど、厳しい宗教弾圧政策を敷いていることや、ダライ?ラマに萬一のことがあれば、中國當局がその後継者を勝手に指名する構えを見せており、「今後のチベットの命運はダライ?ラマの壽命にかかっていると言っても過言ではない」と北京の共産黨筋は指摘する。
◆筆者プロフィール:相馬勝
1956年、青森県生まれ。東京外國語大學中國學科卒業(yè)。産経新聞外信部記者、次長、香港支局長、米ジョージワシントン大學東アジア研究所でフルブライト研究員、米ハーバード大學でニーマン特別ジャーナリズム研究員を経て、2010年6月末で産経新聞社を退社し現在ジャーナリスト。著書は「中國共産黨に消された人々」(小學館刊=小學館ノンフィクション大賞優(yōu)秀賞受賞作品)、「中國軍300萬人次の戦爭」(講談社)、「ハーバード大學で日本はこう教えられている」(新潮社刊)、「習近平の『反日計畫』―中國『機密文書』に記された危険な野望」(小學館刊)など多數。
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