2015年10月7日、「もしもフェイスブックで、前髪をピン留めで留めたメガネの女子高生の寫真を見かけたら、わたしの無実を晴らしてください」。臺灣のある女子高生が交流サイト（SNS）のフェイスブックでこんなメッセージとともに、自身が地下鉄車內(nèi)で受けた不快な體験について投稿した。

【その他の寫真】

この女子高生は臺北市在住で、通學(xué)に地下鉄を使っている。最近、複數(shù)回にわたってねんざをしたため、走ったり長い間立っていたりすることが困難で、事件が起こった日の學(xué)校帰りも地下鉄の座席に座っていた。この日は通學(xué)カバン以外にバッグをもうひとつ、その上パソコンも持ち歩いており、座席に座ることができてほっとしたという。乗車中、友人と話に興じていると、突然に目の前でカメラのシャッター音がした。見上げると、赤ちゃんを抱いた女性が女子高生を撮影していたという。

「すみません」。反射的に立ち上がろうとすると、この女性は「わたし、赤ちゃんを抱いているのよ。なんで席を譲らないの？もしこのまま譲らないつもりなら、寫真をフェイスブックに投稿してやる」とまくしたてた。

幸いにも女子高生の連れの友人が即座に席を立ち、「どうぞ」と女性に席を譲った。しかし、女子高生のほうは気持ちがおさまらず、努めて穏やかに「すみません、わたしは足をけがしているんです」と説明した。友人も「座席に座りたいならそうおっしゃってくれればいいのに。何もこんなやり方をしなくても」と続いた。

それでも子連れの女性は「そんなにガリガリ勉強して何の役に立つの？他人に席も譲れないなんて、教育の失敗じゃないの。教育失敗！」と悪態(tài)をついてきたという。

「もしもフェイスブックで、前髪をピン留めで留めたメガネの女子高生の寫真を見かけたら、わたしの無実を晴らしてください」。女子高生の冒頭の呼びかけは、このようなトラブルが背景にあった。彼女のこの投稿には、彼女に同情し、「席を譲ることは義務(wù)ではない。あくまで心からの親切で行うべきこと」との聲が多く屆いている。（翻訳?編集/愛玉）