2015年11月18日、現(xiàn)在、経済面で最も活気のあるアジア太平洋地域には世界3大エコノミーが集まり、そのメンバーの多さやカバーしている人口の多さ、経済規(guī)模の大きさ、一體化構(gòu)造の複雑さに、世界が注目している。昨年、北京でAPEC首脳會(huì)議が開催されて以降、APECのメンバーは地域経済の一體化やアジア太平洋自由貿(mào)易區(qū)の構(gòu)築などを推進(jìn)し、大きな進(jìn)展を得ている。（文：張建平［ジャン?ジエンピン］中國國家発展改革委員対外経済研究所國際協(xié)力室室長(zhǎng)。人民日?qǐng)?bào)掲載）

【その他の寫真】

2015年10月、APECのメンバーのうち、12のエコノミーが大筋合意したことが発表された。環(huán)太平洋戦略的経済連攜協(xié)定（TPP）は、アジア太平洋地域の貿(mào)易投資ルール、グローバルサービス、知的財(cái)産権、環(huán)境保護(hù)、政府調(diào)達(dá)など、多くの分野に高い基準(zhǔn)を設(shè)け、新たな貿(mào)易投資ルールの體系を形成している。中國はそのメンバーには入っていないものの、TPPには歓迎する態(tài)度を示している。

東アジア地域包括的経済連攜（RCEP）の検討作業(yè)も顕著に加速しており、16のエコノミーが大筋合意に達(dá)することができるよう話し合いを進(jìn)めている。RCEPは、発展途上のエコノミーや新興のエコノミーの発展や利益における訴えを反映しており、將來のアジア太平洋地域一體化においても大きなカギとなる。中豪、中韓の自由貿(mào)易協(xié)定は2016年から施行される見込みだ。また、日中韓自由貿(mào)易協(xié)定（FTA）の協(xié)議も進(jìn)められている。これら自由貿(mào)易區(qū)の形成やその協(xié)議は、將來のアジア太平洋地域の自由貿(mào)易區(qū)形成において、柱的な存在となる。

アジア太平洋自由貿(mào)易圏を?qū)g現(xiàn)するための手段については、4つのソリューションがある。その1つは、TPPを柱とするルート。先進(jìn)エコノミーが最も望んでいるルートだ。2つ目は、RCEPを柱とするルート。最も融通性が高く、すべてのエコノミーを包括し、各エコノミーの発展?fàn)顩rが異なるという現(xiàn)狀に最も適している。3つ目は、TPPとRCEPの融合させるルート。RCEPのメンバーとTPPのメンバーは、協(xié)議により新たな自由貿(mào)易協(xié)定を形成する。4つ目は、ロシアなど、TPPとRCEPのメンバーではないエコノミーも考慮に入れるルート。そうなると、アジア太平洋地域のすべてのエコノミーは新たに協(xié)議しルールを作らなければならなくなる。

アジア太平洋自由貿(mào)易圏は、発展?fàn)顩r、文化背景、経済水準(zhǔn)?規(guī)模が大きく異なるエコノミーを含んでおり、その実現(xiàn)にはまだ壁が高い。TPPとRCEPはそれぞれ加盟國や市場(chǎng)ルールが異なるが、將來的にはその融合の実現(xiàn)に力を注がなければならない。TPPが西洋の高い基準(zhǔn)と高度の自由化を表わし、西洋の知恵が詰まっているというのであれば、RCEPは発展途上のエコノミーの実際の必要を考慮に入れ、段階的に自由化と便宜化を進(jìn)める、東洋の知恵と言えるだろう。

東洋の知恵と西洋の知恵を結(jié)び合わせ、TPPとRCEP、さらに多くの自由貿(mào)易協(xié)定を基礎(chǔ)として、さらに、すべてのアジア太平洋地域エコノミーの利益を考慮に入れ、さまざまなルートから模索すれば、包括的で、オープン、公平なアジア太平洋地域の協(xié)力プラットホームを構(gòu)築することができる。そして、「競(jìng)爭(zhēng)」や「対抗」を互いに補(bǔ)い合い、協(xié)力してアジア太平洋地域の一體化を進(jìn)める力に変え、アジア太平洋地域の夢(mèng)を?qū)g現(xiàn)することができるだろう。（提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/武藤）