日本僑報社 2015年10月19日(月) 13時3分
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中國人観光客のマナーの悪さは、日本や韓國など、中國人が多く訪れる旅行先で一様に指摘される問題だ。湖州師範學院の兪妍驕さんは、中國人が大聲で話す理由を分析している。資料寫真。
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中國人客のマナーの悪さは、日本や韓國など、中國人が多く訪れる旅行先で一様に指摘される問題だ。なかでも「公共の場所で大聲で話すこと」は指摘されて久しい。湖州師範學院の兪妍驕さんは、バスに乗った時の出來事からその理由を分析している。
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われわれ中國人がいつも大聲で喋るのはなんでなのだろう。実は多くの中國人は、自分が大聲で話していることに気づいていないのだと思う。あるいは、至るところ大聲で話している人がいるから、気にすることはないと思っているかもしれない。
ある時、バスの運転手さんがうっかりしてバス停に止まらなかった。すると、後ろから一人のお婆さんが叫んできた。「ちょっと、止まれ、止まれ。人民広場でなぜ止まらなかったのよ」。バスは止まったが、お婆さんはすぐ降りなかった。運転手のところに行き、「何てことしてくれたのよ、運転手として失格だ」と怒鳴った。運転手も腹が立って、「あなたが言っていないせいだろう。降りるなら、前もって言えよ」と言い返した。ほかの乗客は、私も含めて特に気になることとは思ってなかったであろう。なぜかというと、周りではこのようなことは常に起きるからだ。
このことから、中國人が大聲で喋る理由が一つ分かった。われわれ中國人は自分の利益を守り抜き、自分の立場を常に強調する個人意識が強い。また、自分の気持ちに忠実で、怒りや喜びなどを表情、言語にして表現(xiàn)する民族だということだ。その點から見れば、日本人とは正反対だ。日本人は集団意識が強く、常に「忍」を信條とし、落ち著いた行動、靜かなる心、「喜怒を色に表さず」の人こそ大人物と言える。
一方、中國ではそういう民衆(zhòng)全體が認める精神的な約束が出來てないのだ。あっても、スローガンのようなもので、やり抜く人が少ない。中國人を謝らせるのは難しいという印象を持っている外國人が少なくないが、実は中國人自身もそう思っている人がたくさんいる。何事も自分のせいではない。自分の都合や能力、考えを強く強調することに慣れているようだ。そして、いつも自分のことを人に納得させたいため、思わず大聲を出してしまう。
大聲で話すのは中國悠久の歴史と民俗風土の中で生まれた習慣かもしれないが、マナーに背いているのは事実である。中國は改革開放以來、著しい経済発展を遂げたが、精神面はまだまだそのスピードについていっていない。物質生活が豊かになっても、精神面はこれから改善すべきところがたくさんあるはずだ。良き未來を築くには、メンタル面の強化を重視すべきである。(編集/北田)
※本文は、第八回中國人の日本語作文コンクール受賞作品集「中國人がいつも大聲で喋るのはなんでなのか?」(段躍中編、日本僑報社、2012年)より、兪妍驕さん(湖州師範學院)の作品「中國人はなぜ大聲で喋るのか」を編集したものです。文中の表現(xiàn)は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。
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