2015年10月15日、米モーリーン?アンド?マイク?マンスフィールド財(cái)団のフランク?ジャヌージ理事長(zhǎng)は、日本記者クラブで東アジアの安全保障問題について講演し、21世紀(jì)に起こった地政學(xué)的に最も重要な問題は中國(guó)の臺(tái)頭であるとした上で、同國(guó)が抱えている高齢化社會(huì)、少數(shù)民族問題など6つのドラゴン（課題）を解決するに當(dāng)たって日米同盟が重要な役割を果たすことができるとの考えを示した。

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同財(cái)団はマンスフィールド元駐日大使の功績(jī)をたたえて1983年に設(shè)立され、米國(guó)とアジア各國(guó)間の政策課題の研究などを行っている。ジャヌージ氏は米上院外交委員會(huì)の東アジア擔(dān)當(dāng)政策部長(zhǎng)などを務(wù)め、ジョゼフ?バイデン副大統(tǒng)領(lǐng)と太いパイプを持っている。

同理事長(zhǎng)は、トウ小平指導(dǎo)部が1978年に改革?開放政策を打ち出して以來、中國(guó)と日米両國(guó)との関係は歓迎?促進(jìn)、発展に伴う利益享受の段階を経たのち、臺(tái)頭した現(xiàn)在は「バランスを取りながらヘッジをする」第3段階にあると指摘。中國(guó)が軍事力を増強(qiáng)し、南シナ海などで強(qiáng)力に領(lǐng)有権を主張しているのもこの表れであるとし、こうした中國(guó)にうまく対応する鍵を握っているのが日米両國(guó)だとの認(rèn)識(shí)を示した。

ジャヌージ理事長(zhǎng)は中國(guó)の臺(tái)頭が永遠(yuǎn)に続くことはあり得ないとし、同國(guó)が環(huán)境破壊、エネルギー安全保障、高齢化社會(huì)、貧富の格差、少數(shù)民族、汚職など6つのドラゴンを抱えていると指摘?！溉彰淄摔现袊?guó)が課題を解決する上で同國(guó)を助ける役割を果たすことができる。中國(guó)を破綻國(guó)家に追い込むより、成功した國(guó)に導(dǎo)くほうが日米両國(guó)の利益にかなう」と述べた。中國(guó)との間では核不拡散、テロ対策、國(guó)連の平和維持活動(dòng)など共通してできることを探すとともに、南シナ海でも「道路交通法」のようなルールを見つけていく努力が必要だと強(qiáng)調(diào)した。

環(huán)太平洋連攜協(xié)定（TPP）に加盟する可能性について同理事長(zhǎng)は、「世界最大の貿(mào)易國(guó)である國(guó)を除外した形でアジアの貿(mào)易の仕組みを作ることはあり得ない」とし、中國(guó)のTPP加盟が望ましいとの考えを示した。中國(guó)が主導(dǎo)して設(shè)立するアジアインフラ投資銀行（AIIB）に日米両國(guó)が加盟する可能性については、「殘念ながら、予見し得る將來は入らない」との見通しを明らかにした。

一方、北朝鮮については、比喩的かつ象徴的な意味でも「非常に暗い國(guó)」であるとしながらも、「変わりつつある証拠もある」とし、市場(chǎng)が生れつつあることや首都?平壌での電力供給がより安定化してきていることなどを挙げた。（長(zhǎng)澤孝昭）