2015年11月12日、38萬キロ―中國の月探査機(jī)「嫦娥3號」の地球から月までの距離、0．16ミリ―ロケットエンジンのはんだの幅、0．1秒―許される溶接時(shí)間の誤差。「小さな溶接部分を凝視していると、10分まばたきをしなくても大丈夫」。これは中國航天第一研究院211工場の組長?高（ガオ）さんの言葉だ。彼の仕事を一言で表すと「ロケットの心臓部の溶接」と言える。宇宙ロケットの溶接工に従事して35年の高さんは「エンジン溶接の第一人者」と呼ばれており、中國に8億人いる労働者のうち高さんは典型的な高度に熟練した人材で得難い存在だ。中國経済週刊が伝えた。

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「メイド?イン?チャイナ2025」（中國製造業(yè)10カ年計(jì)畫）を支えるため、高さんのような人材を大量に輩出しなければならないことは明らかだ。このほど、中國中央テレビ（CCTV)の「対話」という番組で中國人的資源?社會保障部（?。─螠珴ē骏?タオ）副部長は「國家の立場からすると、その國が生産する製品の品質(zhì)は実質(zhì)的に熟練技術(shù)者のレベルによって決まる」と語った。

■なぜ高速列車や大型飛行機(jī)を造れるのに、良い便座は造れないのか？

中國が作った高速列車、有人潛水艇「蛟竜號」、月探査機(jī)「玉兎」、中國の職人は技能コンテスト世界大會においても金賞や銀賞を受賞している。なのになぜ使いやすいボールペンを作るのが困難なのか？國民が海外で買い漁っている便座が造れないのか？

これはすでに李克強(qiáng)（リー?カーチアン）首相が両會（全國人民代表大會と全國政協(xié)會議）期間中に言及した問題であり、一般國民から見ても中國の製造のきまりが悪いところでもある。

湯副部長は「ボールペンが使いづらい背景にはやはり熟練技術(shù)職人の育成問題がある」として「國のトップクラスの製品はハイクラスの人材が生産にあたっている。しかしより大衆(zhòng)化した、使用頻度も高い家庭用品や一般的なペンは、より多くの労働者のうち特に熟練労働者が日常生活の中で品質(zhì)を高める必要がある。製造業(yè)大國から製造業(yè)強(qiáng)國まで、われわれは人材育成面において大きな差がある」と語った。

技術(shù)職を大規(guī)模に採用している製造企業(yè)では、スムーズなキャリアアップ、収入の向上、仕事環(huán)境の改善に関連する模索が続いている。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/JK?編集/武藤）