2015年12月19日、央広網(wǎng)は、中國(guó)でまだ使用可能な建物や施設(shè)が次々と解體されており、その浪費(fèi)額が毎年4600億元（約8兆7500億円）にのぼると報(bào)じた。

先日、天津のシンボルタワー“水岸銀座”と“名門広場(chǎng)”を取り壊すことが明らかとなった。そのわずか1カ月前には、西安市で1998年に建てられた高さ118メートルの高層ビルが爆破解體されている。また、それとほぼ同時(shí)期に、鄭州市で2010年に建てられた渡線橋が地下鉄工事の関係で解體された。わずか2カ月間の間に、巨費(fèi)を投じて造られた現(xiàn)地のシンボル的な建築物が3つも取り壊されることになった。

こうした短命建築は至る所に存在する。2011年に雲(yún)南省河口市に2億7000萬元（約52億円）を投じて建設(shè)された“文化長(zhǎng)廊”は、わずか3年後に3億元（約57億円）かけて解體。8億元（約152億円）を投じた、當(dāng)時(shí)アジア最大の室內(nèi)サッカー場(chǎng)だった瀋陽緑島サッカー場(chǎng)は、10年もたたずに「使用率が低い」ことを理由に爆破解體された。

中國(guó)の「民謡建築設(shè)計(jì)通則」では、高層ビルなど重要な建築物の耐久年數(shù)は100年、一般の建築物では50?100年と定められているが、多くの建物がそれを待たずに解體されている。あるネットユーザーは、「建てるのに金を使い、壊すのに金を使い、立て直すのにまた金を使う」とあきれた様子だ。

中國(guó)建築科學(xué)研究院によると、毎年、中國(guó)で取り壊される建物の面積は4億6000萬平方メートルで、1平方メートル當(dāng)たりのコストを1000元で計(jì)算すると、毎年4600億元が浪費(fèi)されている計(jì)算になる。また、同研究院が2001?2010年に解體された54の建築物について調(diào)査したところ、不合理な解體が9割にのぼったという。（翻訳?編集/北田）