2016年1月11日、シンガポール華字紙?聯(lián)合早報(bào)は、中國(guó)の辺境に住む人々の間でひそかに行われる売春が原因でエイズが拡大しており、その感染予防が困難だと伝えている。

米國(guó)のNGO?Bless China International（BCI）は、2006年から現(xiàn)地のエイズ感染予防プロジェクトを行っている。雲(yún)南省シーサンパンナ（西雙版納）タイ族自治州で活動(dòng)するBCIの擔(dān)當(dāng)者の女性は、プロジェクトの難しさを語(yǔ)っている。

彼女たちはまず、現(xiàn)地の売春宿の経営者や売春を行っている少女らと関係を築く必要がある。これに數(shù)カ月の時(shí)間を要することもある。そこから、売春婦たちに性に関する知識(shí)を教えたり、身體検査を受けるよう促したりする。最終的には売春から身を引かせるのが目的だが、売春宿の経営者にそれが知れると「脅されたり、追い出されたりする」という。

シーサンパンナタイ族自治州は、売春婦の流動(dòng)が比較的多く、外國(guó)人もいる。女性は“新顔”が増えるたびに一から関係を築かなければならない。売春をする少女の多くが、初めは強(qiáng)要されるが、次第に楽に金を稼げることから、抜け出すことが困難になる。

雲(yún)南省當(dāng)局のデータによると、15年10月末の時(shí)點(diǎn)で、省內(nèi)のHIV感染は8萬(wàn)7634例。中國(guó)國(guó)內(nèi)で最も多い。シーサンパンナタイ族自治州の売春婦は14?50歳で、収入が低く、教育レベルも低い。彼女たちはエイズに対する認(rèn)識(shí)が低く、感染リスクが高い。

一般の人々の認(rèn)識(shí)の低さも問(wèn)題だ。BCIの管理をしていたシンガポールの醫(yī)師?廖智庠氏によると、當(dāng)初、現(xiàn)地の人々の9割以上は「エイズ」という名前は聞いたことがあったものの、感染ルートを知っていたのはわずかに0．2％。コンドームが何かを知らない人も少なくなかったという。

BCIの擔(dān)當(dāng)女性は、「エイズ患者に対しては同情よりも差別感情の方が強(qiáng)い。ある村では、エイズ感染がわかると、患者が座った椅子を焼きはらい、家の前を通るのも避けていた」と話している。同プロジェクトは初めの2年間はほとんど成果がなかったが、現(xiàn)在までに400人の少女と信頼関係を築き、30人の少女を更生させることに成功しているという。（翻訳?編集/北田）