2人目出産に激しく抵抗する「小皇帝」たち、原因は家庭教育にあり―中國(guó)

Record China    2016年1月24日(日) 16時(shí)40分

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21日、中國(guó)政府の「二人っ子政策」に大きな壁が立ちはだかっている。寫真は妊婦。

2016年1月21日、中國(guó)日?qǐng)?bào)によると、中國(guó)政府の「二人っ子政策」に大きな壁が立ちはだかっている。

19日に中國(guó)國(guó)家統(tǒng)計(jì)局が発表した2015年の出生人口は、前年から32萬(wàn)人減少して1655萬(wàn)人だった。政府や専門家は、14年1?6月に各地で施行された「単獨(dú)両孩」政策(※片方の親が一人っ子である場(chǎng)合には、2人目の出産を認(rèn)めるとした政策)の効果を期待していたため、この數(shù)字に少なからず衝撃を受けたようだ。

原因には、出産適齢期の女性の數(shù)が減少を続けていることや、新たに出産適齢期を迎える女性が出産?育児に前向きではないことなどが指摘されているが、もっと身近な「壁」が存在する。それは、「小皇帝」と呼ばれる子どもたちだ。

「小皇帝」とは、一人っ子政策で親や祖父母の愛情を獨(dú)り占めし、わがままに育ってきた子どもたちを指す言葉だ。彼らの多くは、自分に弟や妹ができることを望まない。親から受ける愛情が半減すると思うからだ。過去には、成人した男性までもが両親の出産に反対して自殺騒動(dòng)を起こしている。また、産婦人科醫(yī)の醫(yī)師によると、「小皇帝」の強(qiáng)い反対によって出産をあきらめ、中絶を選択する妊婦も増えている。

4歳半になる凱凱(カイカイ)ちゃんは以前、「弟が憎い。でも、僕はお兄さんだからいじめちゃだめだ。泣きたくないけど、涙が出てくるんだ」と泣きながら話したことがあるそうだ。小學(xué)5年生の篠篠(シアオシアオ)くんは2人目出産解禁のニュースを聞くと、「僕はずっとこの家の小皇帝だった。でも、ママがもう1人産んだら、下剋上じゃないか!」と話したという。青島の小學(xué)校では、両親の出産に反対する子どもたちによって「反弟妹連盟」が結(jié)成されたケースもあった。

一方で、現(xiàn)実を受け入れれば良い方向に働くこともある。前出の凱凱ちゃんの母親は、以前と同じように凱凱ちゃんに添い寢をし、旅行にも連れていった。大人たちに促されて、凱凱ちゃんも徐々に弟の面倒をみるようになっていった。今では幼稚園から帰ってくると真っ先に弟のところに行き、頬にキスをするのだという。

中國(guó)児童センターの叢中笑(ツォン?ジョンシアオ)氏は、「子どもたちの弟や妹に対する反発は、子どもの中から出てきているものではない。親や周囲が、子どもが2人いることの影響を過剰に考えているため、それが子どもの不安や恐怖につながっている」と指摘する。また、北京大學(xué)社會(huì)學(xué)部の夏學(xué)鑾(シア?シュエルアン)教授は、「弟や妹を受け入れられないのは、不適切な教育に原因がある。中國(guó)では伝統(tǒng)的に、年下の子の面倒をみるのが年上の子の責(zé)任とされてきたが、一人っ子の家庭ではこうした責(zé)任感は育まれにくい」とし、「二人っ子政策が、伝統(tǒng)的な家庭教育への回帰を促すかもしれない」としている。(翻訳?編集/北田

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