國(guó)民の“虎の子”年金基金、含み損10兆円に拡大=日銀?劇薬バズーカ「マイナス金利」でも!取り戻せない?

八牧浩行    2016年1月31日(日) 7時(shí)0分

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安倍晉三政権が主導(dǎo)した、GPIFの株式大量購(gòu)入が、昨年後半からの株価下落により巨額の含み損を抱えている。日銀が29日、「マイナス金利」を打ち出したが、株価吊り上げにつながり、年金の損失を取り戻すことができるだろうか。資料寫(xiě)真。

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「株価連動(dòng)內(nèi)閣」と言われる安倍晉三政権が主導(dǎo)した、年金積立金管理運(yùn)用獨(dú)立行政法人(GPIF)の株式大量購(gòu)入が、昨年後半からの株価下落により巨額の含み損を抱えている。日銀が1月29日、異次元金融緩和(バズーカ)の第3弾として、“劇薬“ともいえる「マイナス金利」を打ち出したが、株価の吊り上げにつながり、年金の損失を取り戻すことができるだろうか。

その他の寫(xiě)真

GPIFは世界最大の政府系ファンドで、総額約130兆円。厚生年金と國(guó)民年金の「年金積立金」を扱っている。従來(lái)は國(guó)債中心に運(yùn)用していたが、14年10月末、運(yùn)用ポートフォリオ(資産構(gòu)成割合)を変更。國(guó)債の運(yùn)用比率を下げ、國(guó)內(nèi)株式の割合を全體の12%から25%まで拡大した。これにより新たに約18兆円の東京株式市場(chǎng)への流入が可能となった。國(guó)家公務(wù)員共済などの共済基金も同様に株運(yùn)用の比率を高め、政府系のゆうちょ銀行も株価を購(gòu)入した。

表向き、高い運(yùn)用益の確保を目的としているが、アベノミクスの一枚看板「株高」を促すため、安倍政権が主導(dǎo)したもので、野黨などから「株高誘導(dǎo)策」と批判された経緯がある。従來(lái)、國(guó)民の“虎の子”である年金基金をリスクマネーである株式に多くを投じるのは禁じ手と言われているが、日本の比率はズバ抜けている。元本が保証されないリスクマネーは株価が急落した場(chǎng)合、年金基金に穴を開(kāi)け、最終的に國(guó)民にツケが回る

GPIFは式運(yùn)用枠拡大を受け、運(yùn)用比率を高めてきた。比率を1%上げれば1兆円超の資金が市場(chǎng)に投入されるため、株価は底上げされたが、昨年後半からの株価下落で裏目に出た格好だ。

1月29日の日経平均株価(引値1萬(wàn)7518円)で計(jì)算すると、GPIFの含み損は10兆円近くに達(dá)した可能性が高い。さらに一時(shí)1ドル=115円臺(tái)まで進(jìn)んだ円高で生じた為替差損により、海外株や外債でも大損している。GPIFのポートフォリオは、おおよそ國(guó)債35%、國(guó)內(nèi)株25%、外債15%、海外株25%で構(gòu)成されている。

GPIF運(yùn)用資産の國(guó)內(nèi)株比率は既に上限(25%)に接近し、投資家から「これ以上の株下支えは不可能になる」と足元を見(jiàn)透かれている?,F(xiàn)水準(zhǔn)以上に日経平均株価や円高が進(jìn)めば含み損はさらに膨れ上がる。

政府は年金について、「100年先まで積立金が底をつかないよう運(yùn)用すること」を基本方針として掲げているが、今回のような株価暴落に見(jiàn)舞われたり、ジャンク債など高リスクの投資に失敗したりすれば、一瞬にして巨額の資金を失う。政府答弁書(shū)でも、リーマン?ショックの年の損失を現(xiàn)在の運(yùn)用比率に當(dāng)てはめた場(chǎng)合、損失額は當(dāng)時(shí)の3倍近い約26兆円になるとしている。100年どころか近い將來(lái)、積立金が枯渇することになりかねない。

◆直接投資解禁で企業(yè)を操る?

GPISを巡ってはもう一つ問(wèn)題が浮上している。政府が議決権の行使や個(gè)別株の売買(mǎi)を通じて企業(yè)経営に介入するのを防ぐため、法令でGPISの株直接売買(mǎi)を禁じており、信託銀行など外部に投資を委託して議決権の行使も委ねている。ところが、政府は株式の直接投資を解禁する方針で、3月にも関連法案を國(guó)會(huì)に提出したい考え。

これに対し、政府による企業(yè)経営への介入を懸念する経団連や連合が猛反対?!刚我?qǐng)通りに賃上げする企業(yè)の株式は買(mǎi)い、従わない企業(yè)は売る」というように選別的に運(yùn)用されるのではないかという警戒感や、GPIFが個(gè)別企業(yè)の大株主として議決権を行使することへの懸念からだ。

國(guó)民の“虎の子資産”であるGPIF年金基金は複雑で、一般庶民には分かりにくいが、常に監(jiān)視し、その行方を注視しなければならない。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時(shí)事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長(zhǎng)、常務(wù)取締役編集局長(zhǎng)等を歴任。この間、財(cái)界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國(guó)、アフリカ、中東、アジア諸國(guó)を取材。英國(guó)?サッチャー首相、中國(guó)?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會(huì)見(jiàn)。東京都日中友好協(xié)會(huì)特任顧問(wèn)。時(shí)事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國(guó)危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國(guó)為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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