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<臺灣の行方>國民黨は使命を終え、今後「3分の1」政黨に転落する=習近平政権も蔡英文民進黨政権と対話へ―東京外大準教授

八牧浩行    2016年2月10日(水) 9時20分

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臺灣問題に詳しい小笠原欣幸?東京外國語大準教授が「臺灣総統(tǒng)選を読み解く」と題して講演した。臺灣を統(tǒng)治してきた「1強政黨」としての國民黨は、役割が終了、「3分の1」政黨となる、と指摘した。

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2016年2月8日、臺灣問題に詳しい小笠原欣幸?東京外國語大準教授が「臺灣総統(tǒng)選を読み解く」と題して講演した。臺灣を統(tǒng)治してきた「1強政黨」としての國民黨は、役割が終了、「3分の1」政黨となる、と指摘。臺灣社會で高まる「臺灣アイデンティティー」を重視する民進黨をはじめとする勢力が今後も多數(shù)の支持を獲得することになるとの見通しを示した。発言要旨は次の通り。

その他の寫真

今回選挙によって國會も民進黨が過半數(shù)を制した。実質(zhì)的には初めての政権交代と言える、歴史的な選挙となった。國民黨は1強政黨として戦後臺灣を支配?統(tǒng)治してきた役割を終了、今後は「3分の1」政黨となるだろう。役割が変化し、中國共産黨の提攜パートナーとして存続していくのではないか。臺灣の政黨政治の構(gòu)造が変わっていく。

馬英九政権は2008年以降、臺灣重視を強調(diào)しつつ、中國との関係改善を進める対中政策を進めてきた。これは臺灣社會で高まる「臺灣アイデンティティー」と大國化する中國との間で微妙なバランスを意識した路線だった。しかし「臺灣化」を唱えたものの、習近平國家主席との駆け引きの果てに、「臺灣化」も「中華民國擁護」も後退した。中國との経済関係を緊密化したにもかかわらず、向上しない臺灣経済の現(xiàn)狀も敗北の一因となった。

蔡英文?民進黨政権の運営は経済も中臺関係もいばらの道で、民衆(zhòng)から不満は必ず出るが、その受け皿は國民黨ではなく、第3勢力の諸派勢力となろう。民進黨は「臺灣アイデンティティー」を味方につけている。蔡氏も馬氏と同様、「現(xiàn)狀維持」と言っており、習氏も異論はないだろう。臺灣を締め付ければ臺灣の人々の嫌中感情が高まることになる。中國は臺灣の民意を代表する民進黨と対話せざるを得ない。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務(wù)取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國、アフリカ、中東、アジア諸國を取材。英國?サッチャー首相、中國?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會見。東京都日中友好協(xié)會特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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