2016年2月15日、杉本和行?公正取引委員會(huì)委員長(zhǎng)（元財(cái)務(wù)省次官）が日本記者クラブで會(huì)見(jiàn)した。 新聞社が販売店に買(mǎi)い取りを求め、配達(dá)されないまま古紙業(yè)者に回収されていく「押し紙」について、「公取委は禁止しており、きちんとモニターしているところだ。実態(tài)がはっきりすれば必要な措置をとる」と明言した。また中國(guó)の獨(dú)禁法運(yùn)用に対し、「諸外國(guó)の企業(yè)が國(guó)際標(biāo)準(zhǔn)に合致しているか懸念している」と疑問(wèn)を投げかけた。

同委員長(zhǎng)は、「競(jìng)爭(zhēng)法を制定する國(guó)は15年前にはわずか15カ國(guó)だったが、経済のグローバル化によって今では140カ國(guó)以上に達(dá)している」と指摘。中國(guó)も獨(dú)占禁止法を制定、「社會(huì)主義における獨(dú)禁法は何なのかと言われたが、市場(chǎng)経済を?qū)毪贰?008年夏から運(yùn)用を開(kāi)始した」と説明した?！?年たって積極的に競(jìng)爭(zhēng)法の運(yùn)用を始め、日本の自動(dòng)車(chē)部品など様々な分野で、中國(guó)が関心を寄せている」と言明、「諸外國(guó)の企業(yè)が中國(guó)の獨(dú)禁法運(yùn)用について、國(guó)際標(biāo)準(zhǔn)に合っているか懸念している」と疑問(wèn)を投げかけた。

一方、日本の新聞社が販売店に買(mǎi)い取りを求め、配達(dá)されないまま古紙業(yè)者に回収されていく「押し紙」について、「現(xiàn)行制度でも私ども（公取委）は押し紙を禁止しており、きちんとモニターしているところだ。実態(tài)がはっきりすれば必要な措置をとる」と明言した。

「押し紙」は、新聞社が販売店に送り付け（押し付け）、卸代金を徴収する新聞のこと。販売店に屆けられた大量の新聞が、ビニールで包まれたまま回収されている事例もあるという。「水増しされた部數(shù)」により、実態(tài)より高い広告収入が得られるとされる。公正取引委員會(huì)は「新聞業(yè)における特定の不公正な取引方法」のなかで、「押し紙」を明確に禁止している。

このほか、杉本委員長(zhǎng)は「世界経済はシンクロ（同期）している」とした上で、「公取委はイノベーションできる環(huán)境を整備して、競(jìng)爭(zhēng)を確保するための政策を推進(jìn)していく」と強(qiáng)調(diào)した。世界中でM&Aが増加傾向にある中で、一定のルール內(nèi)で「企業(yè)の競(jìng)爭(zhēng)力が強(qiáng)くなるなら歓迎するが、競(jìng)爭(zhēng)を回避するなら問(wèn)題になる」と指摘。このままでは「日本市場(chǎng)はあらゆるところでガラパゴス化して、國(guó)際競(jìng)爭(zhēng)に勝てずにじり貧になる」と懸念した。（八牧浩行）

■筆者プロフィール：八牧浩行

1971年時(shí)事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長(zhǎng)、常務(wù)取締役編集局長(zhǎng)等を歴任。この間、財(cái)界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國(guó)、アフリカ、中東、アジア諸國(guó)を取材。英國(guó)?サッチャー首相、中國(guó)?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會(huì)見(jiàn)。東京都日中友好協(xié)會(huì)特任顧問(wèn)。時(shí)事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國(guó)危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國(guó)為替ハンドブック」など。趣味はマラソン（フルマラソン12回完走＝東京マラソン4回）、ヴァイオリン演奏。