2016年2月22日、羊城晩報(bào)によると、中國は18日、アップル社の決済システム「アップルペイ」が上陸した世界で5番目の國、アジアで1番目の國になった。

中國の銀行12行がこの日、アップルペイに対応するようになったと発表すると、大勢のアップルファンが銀行カードを登録しようとしたため、アップルのサーバーは一時(shí)利用できなくなった。アップルは今回、中國銀聯(lián)と提攜したが、さきに「熱を上げていた」相手は「支付寶」（アリペイ）だった。最終的に銀聯(lián)を選んだのはなぜだろうか。

▼最終的に銀聯(lián)を選んだわけ

アップル中國法人と銀聯(lián)の要請を受けた第1期內(nèi)部モニターを務(wù)めた恒豊銀行研究院の董?！瘢ā瘢缴文静郡ⅴ丧?シーミャオ）院長（中國人民大學(xué)重陽金融研究院客員教授）は、2カ月ほど前に中國建設(shè)銀行のカードを登録した。董院長は、「アップルにとって、中國銀聯(lián)が構(gòu)築し運(yùn)営する巨大な銀行間取引決済システムは、グローバル化された受け入れのネットワークを構(gòu)築し、背後に10數(shù)億人のカード保有者を擁するもので、このような基盤がアップルの中國市場進(jìn)出にとって『高い出発點(diǎn)』になることは間違いない。一方、銀聯(lián)にとってみれば、アップルは世界最先端のスマートフォンメーカーであり、タブレットコンピューターメーカーであり、大勢のファンを抱え、市場での訴求力が高い。両者の協(xié)力は『最良の組み合わせ、強(qiáng)者同士の連攜』だといえる」と話す。

▼失意の銀聯(lián)、たびたびモバイル決済へ布石

アップルと銀聯(lián)の提攜では、アップルがカード発行銀行に利益の10％を取り分として要求しているといううわさがある。中國では店舗でのPOS（販売時(shí)點(diǎn)情報(bào)管理）端末での支払いにカードを利用した場合の手?jǐn)?shù)料は、カード発行會社が7、カード運(yùn)営會社が2、銀聯(lián)が1として分配することになっている。このうわさが本當(dāng)なら、発行會社（銀行）が6．3、運(yùn)営會社が2、銀聯(lián)が1、アップルが0．7という割合に代わる。銀行にとってはコストが高すぎて受け入れは不可能だ。その後、アップルは銀聯(lián)と交渉を進(jìn)め、業(yè)界関係者はアップルが銀聯(lián)の1％の手?jǐn)?shù)料収入の中から一定の割合を受け取ることになるとみる。アップルが初めの數(shù)年間、手?jǐn)?shù)料を減免するといううわさもある。

銀聯(lián)が譲歩するのは、オフライン決済におけるトップバッターの地位が最近、明らかに揺らいでいることと大きな関係がある。

調(diào)査會社?易観智庫がまとめた統(tǒng)計(jì)によれば、2015年第3四半期（7-9月）のモバイル決済市場では、支付寶が71．51％でシェア1位だった。2位は騰訊（テンセント）の15．99％で前年同期比2．91ポイント上昇。銀聯(lián)商務(wù)有限公司が行うモバイル決済のシェアはわずか0．49％で8位だった。

実際、銀聯(lián)は最近になってモバイル分野での取り組みをしきりに進(jìn)めている。昨年12月には商業(yè)銀行20數(shù)行と共同でスマート端末を基盤としたモバイル決済サービス「クイックパス」をうち出し、今回はアップル、サムスンとの協(xié)力を発表し、アップルペイ、サムスンペイをうち出す。サムスンペイの中國語名稱は「三星智付」に確定し、今月24日から國內(nèi)でのモニタリングを開始する。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/KS?編集/武藤）