2016年3月30日、昨年末、オーダー家具を注文したところ、3カ月たっても完成しなかった。棚は曲がって取り付けられ、クローゼット內(nèi)の収納棚の寸法は間違っており、おまけにクローゼットの側(cè)壁には組み立て作業(yè)員が打ち間違えた時(shí)にできたであろう釘跡の穴が2つあった。さらに驚くことに、作業(yè)監(jiān)督者が示した解決案はなんと、シールを貼って穴を隠すというものだった。そして修繕するたびに新たなミスを重ねていくという、まさに中國(guó)の著名作家?胡適（フー?シー）の作品「差不多先生（いい加減さん）」を彷彿させる。人民日?qǐng)?bào)が伝えた。

現(xiàn)在、中國(guó)の製造業(yè)分野においてこのような「いい加減さん」が少數(shù)とは言えない。中國(guó)は約220種類の工業(yè)品の生産量が世界一を誇る堂々たる製造業(yè)大國(guó)だ。しかし、世界的な市場(chǎng)で品質(zhì)やクオリティーが話題になった場(chǎng)合、中國(guó)の製造業(yè)がそのトップに挙げられることはまずない。その原因は「いい加減さん」が多すぎて、企業(yè)に「匠の精神」が欠落しているからだ。

匠の精神の欠落はその市場(chǎng)競(jìng)爭(zhēng)力を大きく削いでしまっている。短期的には、繰り返しの修正が人件費(fèi)と材料コストを増大させ、利益を減らし、製品の市場(chǎng)競(jìng)爭(zhēng)力を削いでしまう。長(zhǎng)期的には、ブランドへの評(píng)判に影響を與え、企業(yè)が製品の付加価値をアップさせる際の足かせとなり、モデルチェンジやアップグレードの妨げとなる。

しかし、現(xiàn)在匠の精神の育成は現(xiàn)在チャンスを迎えている。それは中國(guó)人の消費(fèi)がアップグレードする傾向にあり、高品質(zhì)の製品とサービスへの人気がますます高まっているからである。匠の精神を備えた企業(yè)にとって、市場(chǎng)からの追い風(fēng)が得られるチャンスなのだ。中國(guó)の「いい加減さん」が減っていき、大國(guó)の匠が増えていくことを期待する。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/TG?編集/松澤）