2016年3月15日、銭江晩報(bào)によると、浙江省金華市東陽(yáng)市で40年以上前の盜みを謝罪しに訪れた女性が話(huà)題になっている。

同市の林業(yè)局の窓口で仕事をしていた徐（シュー）さんは13日、見(jiàn)知らぬ女性に聲をかけられた。女性は徐さんに1萬(wàn)元（約17萬(wàn)円）を手渡し、「徐姉さん、この1萬(wàn)元は必ず受け取って。40年來(lái)、私はずっとあの過(guò)ちに苦しんでいたの」と謝罪した。徐さんは當(dāng)初、わけがわからずにあっけにとられていたが、話(huà)をしていくうちに、この女性が徐さんの小學(xué)校の同級(jí)生であることを思い出した。

女性は小學(xué)2?3年生のころ、徐さんと同じクラスで席が前後になった。當(dāng)時(shí)、家が貧しく、小遣いがもらえなかった女性は、ある日、徐さんの筆箱に2枚の1角（約1．7円）紙幣が入っているのを見(jiàn)付けた。女性はその時(shí)、お腹が空いてたまらなかったことから、そのうちの1枚を盜んで焼き餅を2枚買(mǎi)って食べたのだという。當(dāng)時(shí)の1角は大金だ。徐さんは泣きながらなくなった1角を探していたが、女性は怖くて名乗り出ることができなかったという。

それから40年余りが過(guò)ぎた。女性は現(xiàn)在、洋服店を経営しており、息子と娘がいる。女性は自分の子どもが同じ過(guò)ちを犯さないように、「他人のものは取っては駄目」と厳しく言い聞かせ、十分な小遣いを渡しているという。當(dāng)時(shí)の記憶は薄れつつあったが、1角札を見(jiàn)るたびに徐さんが泣きながら探す光景が脳裏に浮かんだ。女性は徐さんに謝りたいと20年以上前から徐さんを探し続けた。そして最近、林業(yè)局を退職した人とたまたま知り合い、徐さんがそこで勤めていることを知って訪ねてきたということだった。

徐さんは級(jí)友との再會(huì)を喜びながら、「そんなに昔のこと、もう忘れたわよ。40年以上も続いたあなたの悩みがやっと解決したわね」と言い、1萬(wàn)元は受け取らなかったそうだ。（翻訳?編集/北田）