2016年3月15日、中國中央テレビ（CCTV）によると、記者の潛入取材によって北京市にある北口義歯技術(shù)研究有限公司の恐るべき実態(tài)が浮かび上がった。

同社は病院から発注を受け、入れ歯やブリッジを製造している。醫(yī)療機器生産資格を認(rèn)められた合法的な企業(yè)だ。病院からの発注書では「コバルトクロム」や「チタン」といった素材が明確に指定されるが、同社の材料庫にあるのは多くが正規(guī)の表示のない形も大きさも不ぞろいなクズ鉄だった。同社では稀に正規(guī)品も使用されるようで、正規(guī)品の箱には登録された許可証の番號などが振られていた。

こうしたクズ鉄を扱う業(yè)者によると、現(xiàn)在ではおよそ9割が天津で製造されているというが、メーカーの詳細は不明だという?！溉∫筏??8年になるが、メーカーの社長とは面識がない」といい、「証明書もない粗悪品だが（販売する）量が多い。（表に出てこないのは）問題が起きることを恐れてるんだろう」と話す。この業(yè)者によると、中國內(nèi)の多くの義歯加工工場でこのような粗悪なクズ鉄を使用したブリッジが製造されているという。

専門家は「こうした不ぞろいの材料は基本的にリサイクルされたもの、あるいは工業(yè)用として流通していたもので、使用は認(rèn)められていない。人體にも有害である可能性がある」と指摘している。

このほか、同社で製造した入れ歯などを洗浄する作業(yè)に用いられていたのは、なんと作業(yè)員自身が使い古した歯ブラシだった。作業(yè)員は潛入した記者に「自分の家から使わなくなった歯ブラシを持ってくることもある」と証言。最後に必ず行うはずの消毒についても、「そんなことしない。しなくても誰も分からないさ」と語った。記事は、「こうした入れ歯を使う勇気がありますか？」と読者に問い掛けている。（翻訳?編集/北田）