2016年3月23日、中國の日本情報サイトに、「なぜ日本の病院は中國人であふれているのか」と題する記事が掲載された。

中國人の間で日本旅行がブームになる中、醫(yī)療ツーリズムに興味を示す人が増えてきている。醫(yī)療ツーリズムとは、病院での診察や検査など、醫(yī)療行為を受けることを目的として外國に渡航することだ。日本政策投資銀行の報告によると、2020年には醫(yī)療ツーリズムの潛在市場規(guī)模は5507億円に達し、醫(yī)療行為を目的に訪日する中國人だけでも31萬人に達するとみられている。

では、中國人が日本への醫(yī)療ツーリズムに引きつけられる理由はどこにあるのか。記事は5つを挙げている。

1、2つ目は、地縁関係とビザの問題だ。両國は地理的に非常に近く、日本の街には中國語の表示があふれていることで、中國人は異國に來た感覚があまりないのだという。また、日本政府は中國人に対する醫(yī)療滯在ビザの発行を開始し、日本での醫(yī)療體験を後押ししている。ビザの有効期限は最長3年で、1回の入國で半年間滯在できる。

3つ目は、日本の醫(yī)療環(huán)境の良さだ。記事は「日本の病院の最大の特徴」として、患者がリラックスできるという點を挙げる。病院內のにおい（中國では薬品のにおいが充満）や手術室の清潔さ、ライトの角度まで、患者がストレスを感じないよう配慮されている。

4つ目は、日本の醫(yī)療技術の高さ。日本の醫(yī)療は世界でもトップレベルで、中國よりも優(yōu)れている。記事は、「がんや糖尿病といった難しい病気も、日本ではすぐに友好的な治療が受けられる上、（中國のように）醫(yī)者に袖の下を渡す必要もない」としている。

そして5つ目が、醫(yī)療サービスの質。記事は、「日本の醫(yī)療ツーリズムの人気はこの國の優(yōu)れたサービス文化によるものだ」とし、「『お客様は神様』の精神は、患者に対しても同様だ」としている。中國では、醫(yī)師と患者の間にトラブルが絶えないことから、この點をより強く感じるのかもしれない。（翻訳?編集/北田）