2016年3月25日、中國本土で起きた違法ワクチン騒動に、香港人が戦々恐々としている。

中國では先日、大規(guī)模な違法ワクチン販売の実態(tài)が明らかとなった。24日には中國國家衛(wèi)生部の計畫出産委員會が、事件に関わった疑いのある130人を逮捕したと発表している。報道によると、違法ワクチンはおよそ200萬本がすでに販売されているとみられ、中國社會に衝撃が走っている。

こうした事態(tài)に戦々恐々としているのが香港市民だ。今回の騒動が起きてから、中國本土のネット上では「子どもに香港でワクチンを接種させる方法」なるスレッドが注目を集めている。香港は、中國本土よりも薬品に対する管理が厳しいからだ。取材に応じた香港卓健醫(yī)療センターの看護師によると、ここ數(shù)日、中國本土から「香港でワクチンを接種したい」という問い合わせの電話が増えているという。香港で診療所を営む鄭醫(yī)師も「中國本土からの問い合わせが明らかに増えている。ワクチン騒動が関係しているのだろう」と語っている。

2008年に中國でメラミン混入粉ミルク事件が起きた際、中國人が香港で粉ミルクを買い占めたことで品薄狀態(tài)を引き起こした。そのため、香港では今回の騒動でワクチンが足りなくなるのではとの危機感を抱く人が多いのだという。この件について、香港衛(wèi)生署の陳漢儀署長は24日、「これまでのところ、香港外からワクチンを接種しに來る患者の數(shù)に明らかな増加は見られないので心配しないでほしい」とし、「ワクチンは十分な備えがあり、香港市民に優(yōu)先的に割り當(dāng)てる」としている。（翻訳?編集/北田）