Record China 2016年5月1日(日) 16時40分
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中國経済の減速をよそに、訪日中國人観光客が増え続ける一方で、訪中する日本人は減少。アンバランスが目立っている。資料寫真。
2016年4月30日、日本を訪れる中國人観光客が増え続けている。昨年は年間500萬人に迫り、今年1?3月も過去最高を記録した。中國経済の減速をよそに、「爆買いツアー」の勢いは衰え知らずのように見える。その一方で、訪中する日本人數(shù)は、日中関係の悪化などを背景に減少の一途をたどり、昨年は訪日中國人數(shù)の半分にとどまった。
日本政府観光局によると、15年の訪日外國人観光客數(shù)は、前年比47.1%増の1973萬7400人で、14年の1341萬3467人を大幅に上回り、3年連続で過去最高を更新した。國?地域別では、中國の499萬人がトップで前年比107%増にもなった。
こうした傾向は今年になってからも続き、訪日中國人數(shù)は1月が前年同月比110.0%増の47萬5000人、2月は同38.9%増の49萬8900人、3月も同47.3%増の49萬8100人と推移。いずれの月も過去最高になった。
中國社會科學院財経戦略研究院と中國社會科學院観光研究センターなどは18日、「2015?2016年中國の観光発展についての分析と予測」(通稱?観光緑書)を発表。その中で「中國が日本の最大観光客源國となった」と胸を張った。
JTBが発表した16年の旅行動向見通しによると、訪日外國人は前年比19.0%増の2350萬人と過去最高を更新する。熊本地震などの懸念材料もあるが、このままのペースが保てれば、中國人観光客數(shù)が昨年を大幅に上回るのは確実だ。
中國の日本旅行ブームは米國でも評判になり、參考消息網(wǎng)によると、ロサンゼルス?タイムズは「中國人の日本に対する見方」に関する記事を掲載した。同紙は「15年の訪日中國人は前年の倍の500萬人に達したが、両國関係の亀裂がくっついたというわけではない」と説明し、日中間に敵対感情が存在していることや中國メディアが舊日本軍の殘虐な行為を繰り返し報じていることなどを指摘。
その上で、「買い物に熱中する中國人はこのすべてを忘れることができる」として、北京大學で投資學を教えるジェフリー?トーソン教授の「日中関係を支える柱は観光と敵対感情」との皮肉めいた言葉を紹介している。
これに対し、中國?國家観光局(國家旅遊局)によると、15年通年で中國を訪れた日本人は前年比8.1%減の249萬7700人。訪日中國人の半數(shù)だ。減少は5年連続で、10年の373萬1200人と比べると100萬人以上減った。
その理由について、中國メディアは「周辺國からの観光客受け入れは政治的、経済的な問題に左右される。日本からの観光客が縮小傾向にあるのは主に両國の関係が影響しているだろう」と分析。さらに「政治的な緊張だけでなく、中國の深刻な大気汚染や食の安全問題が日本でも大きくクローズアップされたため、日本人旅行客が中國を訪れることを避けている可能性がある」とも指摘している。(編集/日向)
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