「南京人はみんな日本人を恨んでいる」、本當(dāng)にそうでしょうか?―中國人學(xué)生

日本僑報社    2016年4月3日(日) 18時20分

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過去の戦爭の歴史から、日本に恨みを抱く中國人は多いが、南京師範大學(xué)の曹亜曼さんは、「人は生まれながらに恨みを抱いているわけではない」と若者世代の交流に期待を寄せている。寫真は南京大虐殺記念館。

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過去の戦爭の歴史から、日本に恨みを抱く中國人は多い。特に「南京」という地名には、中國人も日本人も敏感に反応してしまう面があるようだ。しかし、南京師範大學(xué)の曹亜曼さんは、「人は生まれながらに恨みを抱いているわけではない」と若者世代の交流に期待を寄せている。

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私は南京出身ですので、しばしば「南京人なのになぜ日本語専攻を選んだのですか」と聞かれます。そのような時には「南京の農(nóng)村地域の出身で辺鄙すぎて戦禍が及ばなかったから、なんだかあの戦爭の実感がないのです」と答えています。

このような質(zhì)問を度々受けるのは、おそらく皆さんが「南京人はみんな日本人に対して深い恨みを抱いている」と考えているからでしょう。しかし、本當(dāng)にそうなのでしょうか。人間は生まれながらに恨みを抱いているものではないと私は信じています。戦後50年頃に生まれた私が、なぜ日本人に対して恨みを抱くのでしょうか。

去年、私の大學(xué)の國際文化デーで、何人かの日本人學(xué)生と知り合いになりました。交流が終わった後も、よく彼らと連絡(luò)して、だんだん仲良くなっていきました。ほとんどが私と同じ大學(xué)で中國語を勉強している人たちです。その中には交換留學(xué)生もいれば、學(xué)部生もいます。

ある男子學(xué)生は愛知県立大學(xué)からの交換留學(xué)生で、中國語に熱中しています。中國で活躍する日本語教師を目指している彼は、暇な時間を利用して、私たち日本語科の日本人の先生の授業(yè)にも出席し、授業(yè)運営の方法を?qū)Wんでいます。私たちと同じ3年生なのに、彼の中國語は私たちの日本語よりずっと上手なので、みんなに感心されて、わずか一學(xué)期の間に、私のクラスにすっかり溶け込みました。今年の2月に日本に戻りましたが、今でもインターネットで連絡(luò)を取り合っています。

もう一人の男の子は私の學(xué)校の學(xué)部生で、すでに3年間中國に滯在しています?!溉毡菊Zはほとんど忘れちゃったよ。中國語なら話せるけど」とよく冗談を言っています。違うキャンパスにいるので、あまり會う機會はないけれど、お互いのキャンパスに行く時には必ず迎えに行きます。ある日、彼のキャンパスに行った時、おいしい蘭州ラーメンの店を紹介してくれました。中國人の私よりも中國の食文化に詳しいのです。私たち二人は會わない時も、チャットアプリなどでお互いの生活についてのおしゃべりから勉強の相談までいろいろコミュニケーションしています。

このような私たち若者の間の付き合いは、恨みや偏見ではなく、楽しさや好意であふれています。戦爭の歴史は忘れてはいけないものですが、恨みは心に刻むべきものではありません。特に私たち若者は、過去の仇に囚われるのではなく、むしろ未來の友情を志向すべきではないでしょうか。豊かな可能性に満ちる未來に向けて共に手を攜えて進むことは、変えることができない過去に囚われることよりも、はるかに建設(shè)的ではないでしょうか。中國と日本にとっても、そんな未來こそが最も魅力的な夢であると、私は強く信じています。(編集/北田

※本文は、第十一回中國人の日本語作文コンクール受賞作品集「なんでそうなるの?中國の若者は日本のココが理解できない」(段躍中編、日本僑報社、2015年)より、曹亜曼さん(南京師範大學(xué))の作品「中日両國青年たちの未來志向の友情」を編集したものです。文中の表現(xiàn)は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。

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