福原愛、高倉健が「日中の懸け橋」になる!両國メディア記者50人が意見交換「國民レベルの交流を」―東京で対話會

八牧浩行    2016年4月12日(火) 5時20分

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4日、日本と中國のメディア界のオピニオンリーダーによる「著名メディア関係者対話會」が東京都內(nèi)で開催され、朝日、読売、産経、NHK、人民日報、新華社など両國主要メディアのベテラン記者、オピニオンリーダーら約50人が出席した。

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2016年4月4日、日本と中國の新聞?テレビ?Webメディアのオピニオンリーダーによる「著名メディア関係者対話會」(中國公共外交協(xié)會主催)が東京都內(nèi)のホテルで開催された。この會合には、朝日、読売、産経、NHK、人民日報、新華社など日中両國主要メディアのベテラン記者、オピニオンリーダーら約50人が出席?!竵I國間の溝を乗り越え、共同の価値観を模索する」「グローバル化を背景とする両國の協(xié)力の必要性」「民間の協(xié)力強化による両國関係の改善の推進」の3テーマを巡って、4時間近くにわたり、突っ込んだ意見交換を展開した。

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対話會には、程永華駐日大使、陳健?同協(xié)會常務(wù)理事?元駐日大使、劉晉?外交部新聞司(報道局)副司長、日本の大鷹正人外務(wù)副報道官ら日中の政府関係者も出席した。

日本メディアから、「中國の情報開示姿勢への疑問」や「政治と國民を切り離して、國民にスポットを當(dāng)てるべきだ」「卓球福原愛さんは中國で大人気。文化?スポーツコンテンツをさらに報道していきたい」などの意見が多く出された。「共通の価値観を持つ一方で、相違點も率直に認め合うことが必要だ」など、互いの立場を尊重すべきだとの提言も出た。

中國側(cè)からは「中國人の多くは日本に興味を持っている。高倉健主演の映畫『君よ憤怒の河を渉れ』は中國人の心に今も根ざしている」「大衆(zhòng)文化の交流をさらに促進するような報道をしていきたい」などの意見表明があった。

程大使はあいさつの中で、「メディアは中日両國市民が相手國を知る最も主要なルートとなる。両國メディア間の交流を深め、相互理解を深めるべきだ」と指摘した。

さらに、最近の、日本メディアの報道で目立つ日中関連キーワードとして、「爆買い」と「対中包囲網(wǎng)」を挙げ、(1)両國國民の往來が緊密になる一方、政治、安全保障の相互信頼が著しく欠如しているという客観的現(xiàn)実を反映している、(2)急速に発展する中國を前にした日本の複雑な心理狀態(tài)を映し出している―との見方を示した。一方、「日本側(cè)に歴史、海洋および安全保障政策など敏感な問題で、しばしば後ろ向きの動きがみられる」と懸念した。

その上で、程大使は「中日両國は互いに重要な隣國であり、和すれば共に利し、闘えば共に傷つく。平和、友好、協(xié)力が雙方の唯一の正しい選択であり、中日関係を非常に重視し、発展させる中國側(cè)の立場は変わっていない」と強調(diào)。雙方が14年11月の日中首脳會談での合意など4つの政治文書の原則と精神に従って、「戦略的互恵関係の発展をはかるよう希望したい」と言明した。

さらに「中日関係の改善?発展には各界有識者の関心と支持が欠かせない」とした上で、日中メディア関係者に対し、「両國の市民が相手國を正しく知り、理性的に認識するために前向きの役割を果たしていただきたい」と要望した。

陳元大使は「メディアは両國市民の相互理解、意思疎通?交流の重要な架け橋として、両國の友好的共通認識の拡大、民間の実務(wù)協(xié)力推進の面で、なくてはならない役割を果たしている」と指摘。両國のメディアに対し、(1)民間の理性的で前向きの聲を伝えること、(2)中日関係の発展の主流と方向を正確に把握し、両國間に存在する食い違いを理性的に見守り、大げさにせず、誇張しないこと、(3)客観的に報道して、雑音を抑え、不協(xié)和音による両國民間友好への影響をさけること―などを列挙した。さらに、「現(xiàn)在、両國は共に経済構(gòu)造の重大な調(diào)整に直面しており、雙方は新たな情勢下で絶えず新しい協(xié)力分野とモデルを掘り起こし、ウィンウィンの互恵関係を確立する必要がある」と提案した。

日本外務(wù)省の 大鷹副報道官は、「日中関係は両國だけでなく、アジア太平洋地域、全世界にとって非常に重要で、安定的発展と同時に、絶えず前進させなければならない。日本の発展は中國なくしては考えられず、中國の発展も日本なくしては考えられない。友好協(xié)力は雙方にとって唯一の選択肢だ。日本政府は中國側(cè)とメディアなどの各分野の交流を積極的に強化し、両國関係の改善に一層力をつくすことを願っている」とあいさつした。

日中「メディア人対話會」に出席したのは、日本側(cè)から朝日、毎日、読売、産経、東京各新聞社、共同、時事両通信社、NHK、日本テレビ、TBS、テレビ朝日、Record Chinaなど。中國側(cè)から人民日報、新華社、環(huán)球網(wǎng)、人民中國、中國中央テレビ局、青島テレビ局、香港フェニックステレビ局など。(八牧浩行

■筆者プロフィール:八牧浩行

1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務(wù)取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國、アフリカ、中東、アジア諸國を取材。英國?サッチャー首相、中國?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會見。東京都日中友好協(xié)會特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國危機ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。

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