Record China 2016年6月25日(土) 15時50分
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中國とフィリピンが領(lǐng)有権を爭う南シナ海の「スカボロー礁」。中國による要塞化を警戒する米國は軍事的な圧力を強(qiáng)めてけん制。中國が本格的な埋め立てに著手すれば、衝突の危険性も高まっている。資料寫真。
2016年6月24日、中國とフィリピンが領(lǐng)有権を爭っている南シナ海の「スカボロー礁(中國名?黃巖島)」が注目を集めている。米國は実効支配する中國による要塞化を警戒し、空母2隻をフィリピン近海に同時展開するなどして、けん制。中國が本格的な埋め立てに著手すれば、軍事衝突の危険性もはらんでいる。
スカボロー礁は、比北部ルソン島西方約200キロに位置する三角形の環(huán)礁。比が主張する排他的経済水域(EEZ)內(nèi)にある。海底の山が水面に露出した部分で、周囲約55キロ、礁湖の面積は130 平方キロ。最高點(diǎn)は標(biāo)高約3メートルで、礁湖には南東部に外海とつながる長さ約400メートの水路があり、小?中型の船が礁湖で漁業(yè)活動をしたり、風(fēng)を避けたりすることができる。
中國側(cè)の主張によると、スカボロー礁の科學(xué)的測量調(diào)査活動は1977年に始まり、78年、85年と続き、90年3月31日には大地測量標(biāo)識を設(shè)置した。標(biāo)識の寫真は2013年5月に公開され、標(biāo)識の存在によって中國の継続的な行政管轄という歴史の記録が完全なものになったとしている。
スカボロー礁をめぐっては、97年から99年にかけて付近で、中國の漁船と比海軍の艦船が対峙(たいじ)?衝突する事件が多発。99年11月には比海軍の軍艦がパトロール中に座礁した機(jī)會を利用して実効支配を試みたが、中國側(cè)の要求で撤去したこともあった。2012年4月にはサンゴなどを密漁していた中國漁船を拿捕(だほ)しようとした比監(jiān)視船とこれを妨害する中國の監(jiān)視船が1カ月以上もにらみあう事件が起きた。
この頃から中國が支配下に置くようになり、13年になると、比側(cè)から「少なくとも3隻の大型船舶がスカボロー礁に相次ぎ訪問しているほか、大量の中國漁船がセメント、鉄筋、石などの建材を運(yùn)び込んでいるとのことが衛(wèi)星寫真で明らかになった」「中國が約30個のコンクリートブロックを設(shè)置している」などの発言が相次いだ。比政府は13年1月、南シナ海の領(lǐng)有権をついて、國際常設(shè)仲介裁判所(オランダ?ハーグ)に提訴している。
香港メディアなどは今年4月、中國軍に近い筋の話として「スカボロー礁の埋め立て工事が年內(nèi)にも始まり、滑走路の建設(shè)が計畫されている」と報道。同時期にカーター米國防長官は「非常に深刻に受け止めている。(埋め立てと軍事拠點(diǎn)化は)軍事衝突を引き起こし得る」と指摘し、米メディアも「ルソン島中部のクラーク基地に一時配備中の米空軍の対地攻撃機(jī)A10などが周辺で哨戒活動を行った」と伝えた。
さらに、日本メディアによると、米海軍は空母「ジョン?C?ステニス」と「ロナルド?レーガン」の2隻が比近海に同時展開し、イージス艦、潛水艦などで構(gòu)成される両空母の機(jī)動部隊が18日から海洋監(jiān)視や航空戦、長距離攻撃などの訓(xùn)練を繰り広げたことを明らかにした。この地域での2空母艦隊の同時展開は14年以來。一連の米軍の行動は、スカボロー礁を含む南シナ海での中國側(cè)の動きを察知。圧力をかけたとみられる。(編集/日向)
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八牧浩行
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