2016年4月20日、このところ中國(guó)家電メーカーによる2件の海外合併買(mǎi)収（M＆A）案件が注目を集めている。美的が約4億7800萬(wàn)ドル（約521億円）で日本の電機(jī)大手?東芝の白物家電事業(yè)を買(mǎi)収した案件、鴻海精密工業(yè)公司が約35億ドル（約3816億円）で同じく日本の家電大手?シャープの株式の66％を取得した案件で、シャープは海外企業(yè)の傘下に入った日本初の消費(fèi)電子大手となった。人民日?qǐng)?bào)が伝えた。

中國(guó)企業(yè)が國(guó)際的に有名な日系企業(yè)の製造ラインとブランドを買(mǎi)収したのは、中國(guó)企業(yè)のグローバル化発展の流れに合致した動(dòng)きだ。詳しくみると、次の3點(diǎn)が挙げられる。

第一に、中國(guó)は今、世界で最も吸引力をもった投資先國(guó)から、外資を?qū)毪穼澩馔顿Yを行うグローバルな越境投資國(guó)となった。中國(guó)企業(yè)が海外M＆Aの歩みを加速させ、國(guó)際的に有名なブランドを傘下に収めるのは、國(guó)際化戦略を後押しするのが狙いだ。美的は海外企業(yè)を合併買(mǎi)収しなければ短期間で國(guó)內(nèi)トップから世界の有名ブランドになることは難しく、鴻海は手を打たなければ刻みつけられた受託製造（OEM）企業(yè)のイメージから抜け出すことはできないとみられる。

第二に、國(guó)際金融危機(jī)という大きな背景や各國(guó)の危機(jī)対応策の波及効果の積み重ねが、越境M＆Aに有利な環(huán)境を生み出している。年初以來(lái)、中國(guó)企業(yè)は世界でM＆Aを活発に行ってきた。第1四半期（1-3月）に中國(guó)企業(yè)が関わった海外M＆Aの規(guī)模は1000億ドル（約10兆9050億円）を超え、2015年全體の規(guī)模に迫った。

第三に、買(mǎi)収された企業(yè)は大きな損失を出してはいるものの、それぞれの産業(yè)や分野においてなお大量の特許、コア技術(shù)、グローバル産業(yè)チェーン、グローバル営業(yè)販売ネットワークを有しており、ブランドには高い価値がある。そして中國(guó)企業(yè)にはこうしたものが欠けている。

だが中國(guó)企業(yè)は日系家電メーカーの買(mǎi)収にまつわるリスクを過(guò)小評(píng)価してはならない。最大のリスクは買(mǎi)収された企業(yè)の自主再生能力に対する懸念だ。投資もシャープも100年の歴史をもつ日本の名門(mén)企業(yè)だが、経営の構(gòu)想や発展モデルなどはすでに時(shí)代遅れとみられる。実際、日本企業(yè)は日本人の消費(fèi)習(xí)慣にとらわれて世界の広大な消費(fèi)ニーズを顧みない傾向があり、これは吸収?発展における欠點(diǎn)であり、致命的な欠陥であり、改めるのはたやすいことではない。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/KS?編集/武藤）