＜シリーズ?少數(shù)民族のふるさとを訪ねて1＞雲(yún)海に煙るトゥチャ族のふるさと?湖南省武陵源

1992年、世界自然遺産に指定された湖南省の武陵源には、數(shù)億年の年月を経て自然に形成された雄大な巖山が連なる。260平方キロメートルの広大な土地に、高さ200m以上もある石英の柱が3100本余りも立ち並び、雲(yún)海に煙っている。そこは、仙境かと見まごうばかりの幽玄の世界だ。なかでも武陵源の最大の見所は標(biāo)高800?1300m圏內(nèi)にある「張家界」。桂林のような山水と黃山のような山陵、ふたつの美を合わせ持つと言われ、垂直にそそりたつ高さ300mの山峰「金鞭巖」や、無數(shù)の斷崖絶壁が連なる「黃獅寨」の神々しさは、國內(nèi)外の旅行者を惹きつけてやまない。

【その他の寫真】

奇巖のはざまに清流が流れ、緑豊かな森林が覆うこの秘境深くには、少數(shù)民族トゥチャ族が暮らしている。彼らは標(biāo)高1000mにもなる空中田園と呼ばれる地域に居住しており、地域の総人口のうち、トゥチャ族をはじめとする少數(shù)民族が69%を占めている。

トゥチャ族は主に湖南省、湖北省、重慶市の交わる地區(qū)で生活し、人口は約570萬人。彼らは春秋戦國時(shí)代(紀(jì)元前771?403年)に戦亂から逃れ、獨(dú)自の社會と文化を築いてきた。自らを「ビツカ(地元の人)」と稱し、かつては明王朝の弾圧に抵抗しながら、中華人民共和國成立後にひとつの民族として認(rèn)められるまで、血縁の者同士で集落をつくり、山深くでひっそりと暮らしてきた?，F(xiàn)在は漢民族の影響でほとんど漢族と同化しつつあり、彼らのほとんどが漢語を話すようになった。本記事は、全8回シリーズの第1回。(翻訳?編集/愛玉)